2020.07.14
7月14日、Bリーグは同日開催された理事会に関するメディアブリーフィングをオンラインにて実施した。
その中で2020-21シーズン開幕に向けた感染症対策が発表された。具体的な施策として掲げられたものは以下の通り。
■選手・チームスタッフの心身の安全確保
・PCR検査を2週間ごとに実施
B1、B2の選手・チームスタッフ(常時選手とともにチームに帯同するスタッフ)・審判総勢880名程度想定
・日常の体調管理ツールの導入
体調管理システム「ONE TAP SPORTS」でクラブ内の管理を一元化
・B.LEAGUE 行動指針の医学的知見を踏まえた更新
PCR検査について基本的にBリーグが費用を全額負担し、シーズン中におよそ18回の実施を想定しているという。日常の体調管理ツールとして導入される「ONE TAP SPORTS」もリーグとして全クラブに導入されたもの。この体調管理システムは、選手の体調やトレーニング記録、ケガの履歴なども、すべて一括して管理把握できるクラウドサービスで、新型コロナウイルス感染症対策をする上でより効率に管理できるように導入される。
■来場者の安全確保
・B.LEAGUE 感染対策チームの立ち上げ
エグゼクティブアドバイザー:中山晴雄Dr.(東邦大学医療センター大橋病院 院内感染対策室・副室長・専任ICD、日本感染症学会感染症専門医)
アドバイザー:佐保豊氏(NPO 法人スポーツセーフティージャパン 代表理事)
・B.LEAGUE 新型コロナウイルス感染症対策ガイドラインの策定
入場制限フローや飲食、応援観戦ルールなど
・入場口および関係者口用のサーモグラフィカメラの導入
・来場者用の消毒液手配
・マスク手配
立ち上げが発表されたB.LEAGUE 感染対策チームは、およそ2週間に一度の頻度で長時間のミーティングを重ね、各クラブとも向き合いながら新型コロナウイルスに関する課題に対して協議し、ガイドラインや行動指針の更新に務めるようだ。公式戦開催の際に用意されるサーモグラフィカメラ、消毒液、マスクについてはリーグからクラブへ提供される予定とのこと。
今後、制限付き観客動員、あるいは無観客で試合が開催される可能性もあるだろう。その場合、クラブの金銭的負担も増すことが予想されるが、Bリーグはクラブとのコミュニケーションの中で、「たとえ無観客であっても、ホーム戦30試合をきっちりやることのほうがクラブとして非常に重要である」という認識で合意しているという。
一方で「極力お客さんがたくさんいる中で開幕したい」という思いは当然感じており、例え制限付き観客動員での開幕となっても、可能な限り収容率の最大値を取れるようにガイドライン策定を進めているという。
Bリーグは10月2日に開幕予定。これからの2カ月半の間に世の中がどのように変化するか、依然として予想するのは難しい状況だが、可能な限り最善の形でBリーグがある日常が帰ってくることを願うばかりだ。
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