2021.03.30
『勝手にオレのチーム愛を聞いてくれ!』、略して『勝手にオレ愛』は…バスケキング編集部とバスケコメンテーター井口基史がマイチームを愛する業界人を独断と偏見で選び、チーム愛を徹底的に聞くという、誰が喜ぶかわからないが愛を思う存分語れるという大変名誉あるインタビューです。
我こそはというオレ愛に自信のある業界の方自薦他薦は問いません。有名かどうかより愛の深さを問う企画です。アピールをぜひよろしくお願いいたします。「ファン・ブースターの皆さまへ」チーム愛優先ですので、特定チーム複数回やゼロの可能性をご了承下さい…
#勝手にオレ愛
構成・文=井口基史
第3回は、敏感ファイル・柘植達大さんにサンロッカーズ渋谷への思いを語っていただきます!
■プロフィール
柘植達大(つげ たつひろ) 1985年8月10日生/東京都世田谷区出身。
プロダクション人力舎所属:敏感ファイルのボケ担当。サンロッカーズ渋谷応援番組にてレポーターを務めたのち、チーム公式イベントなどでMCも務める根っからのSR渋谷ブースター。Wリーグも愛しつつ、シーズン中は青山学院記念館と墨田区総合体育館を探せば見つかっちゃう、若手バスケ芸人のポイントガード的存在。Twitterアカウント:@tatsuplanet インスタアカウント:@tatsuhirotsuge
――それではこのインタビューでの一番の名誉になります、「柘植さんが選ぶ歴代ベスト5」の発表をお願いします。
柘植 芸人としてはダメなのですが、このインタビューの話をいただいてから、全くネタが書けません! これが常に頭の片隅にあるので、コロナで貴重なライブでも滑りましたからね! まあ、滑ったのはSR渋谷のせいではないですけどね!
――そこから「勝手にオレ愛」恒例ベスト5をなかなか言わないタイムが続くが、主には下記の内容だ…
①長くチームを応援している方が多いのに、本当に自分がインタビューに答えていいのか。
②番組やイベントなどでお世話になっている選手の顔が浮かんで答えに迷う。
③マルチポジションでプレイできる選手が多く、特定ポジションを言いづらい。
…主に上記内容を語りに語り30分が経過していく…
――すみません。そろそろファーストイエローちょうだいしてもよろしいでしょうか。
柘植 言いますよ! 言います! 本当に大変なんですよ! 皆さんにも一回チャレンジしてほしいですわ! じゃあ5番からいうことにしますね! うーんやっぱり4番からいうことに変えます!
柘植 変則ですみませんが、4番から言います。それだけ彼はSR渋谷には特別な存在です。ライアン・ケリー選手です! 普段からの彼のチームへの貢献は本当に凄い。伊佐HCが体調不良で休んだ時も、勝利インタビューでの最初の言葉は伊佐HCへのメッセージでした。ウォームアップも彼が先頭行くことが多く、そういう姿勢が自分たちにはうれしいです! そしてケリーを4番にすることで、5番で満原優樹選手(現琉球ゴールデンキングス)に戦ってもらう選択肢もあるなーとか思いますよね! 野口大介選手の4番起用の選択肢もありましたが、野口選手は3番もプレイできる選手。想像のチームなのに自分の都合で4番をやらせてしまうことは申し訳ないということで、ケリーに決めました!
――歴代SR渋谷の中でも信頼が厚いということですね!
柘植 そして自分はオンザコート2ということで、5番はロバート・サクレ選手です! 自分を沼にはめてくれた心優しいビッグマンで、惜しまれながら電撃引退した選手ですが、正直最近サクレが薄れていました! 先日、SR渋谷のユース出身選手がコロナの影響で留学先から帰国できないで困っているところを、ホームステイ先としてサクレが協力してくれたというニュースがありました。サクレ! こういう時に助けてくれてありがとう! ホームで雰囲気の良くない時間帯にファンやブースターを煽ってくれたり、小さな女の子に自分のジャージをプレゼントする姿なんかも思い出されます。コート上でもダバンテ・ガードナー選手(シーホース三河)をシャットアウトするゲームもあり、彼がSR渋谷に来てくれたことには感謝ですね。
――サクレが薄まるとは新しい言葉。引退後も貢献してくれる関係が築けるなんて最高ですね!
柘植 ハート、フィジカルの両面で、今のSR渋谷の土台を作ってくれている広瀬健太選手はやっぱり外せません。在籍年数は最長の8年と、いろいろな歴史を見てきた存在。お父様はレスリング部の監督で、お母様はバレーボール選手というアスリート一家で育ったそうです。アグレッシブな広瀬選手ですので皆さん忘れていると思いますが、左ひざ前十字じん帯断裂という大ケガを乗り越えているんです。リハビリ期間中も新しいことにチャレンジして、新しい広瀬選手として帰って来てくれました。
2021年1月3日の三遠戦は40点を超える大きな点差でしたが、最後まで手を緩めることなく戦い、最後のインタビューで「手を抜くことが失礼だと思い、嫌われても良いと思い全力でやりました」と答えていました。ただ三遠ブースターに「チームのことは嫌いになっても、自分のことは嫌いにならないでね」というコメントも残し、会場の雰囲気を変えてくれました! 「ひろせのひ」というラジオもぜひ聞いてほしいですね。たしか広瀬選手に「今度ラジオ出てください」と言われたのに、連絡が無いのは連絡先を忘れちゃったのかな。おかし~な~。というのは冗談で!
――他球団のブースターにも信者の多い選手の一人ですよね。
柘植 先に1番にベンドラメ選手を入れさせて頂いた理由を言わせてください! ここは過去にはピュアPGとしてチームの歴史の一部だった伊藤駿選手(秋田ノーザンハピネッツ)をはじめ、現在も苦しい時間帯にチームへリズムをもたらしてくれる貴重な存在の山内盛久選手など、一人を選ぶのは簡単じゃないし、大好きな選手が多いポジションです。ただ、ベンドラメ選手も彼らベテラン選手と同じように、スターターではない時代があり、そこから応援させてもらい、日本代表にも選ばれ、キャプテンも務めています。そのベンドラメ選手は日本代表でもPG登録。もちろんSR渋谷もPG登録と、きっとPGにプライドがあるんだろうと勝手にファンとして解釈しまして、その気持ちをファン心理で大切にする意味を込めて、複数ポジションでプレイできる選手ではありますが、あえてPGとして指名させて頂きました! SR渋谷を広めるために、いろいろな人をホームへ連れて行きますが、みんなベンドラメ選手を好きになって帰ってくれるという、チーム普及活動での貢献も大きいです!
――渋谷の看板を背負ってほしいという大きな期待ですね!
柘植 衝撃的な移籍で加入してくれた石井選手。天皇杯のファイナルでは、プレッシャーのかかる場面で大きなフリースローを決めてくれました。そのインタビューで「チームのみんなのおかげで、たまたま僕にフリースローの番が回ってきた」、「こういう時のために渋谷へ来た」というコメントでアタシのハートは持っていかれましたよ! もちろん2019-20ベストタフショット賞に選ばれた、三河戦のブザービートもありますが、顔には出さない熱いハートが好きなんです。もちろん関野剛平選手のディフェンスでの貢献は変えがたいものもあり、他と同様最後まで悩んだポジションでした! ちなみに「薄いつげちゃん情報」によると、どうやらオフシーズンにはいろいろな競技のトレーニングに取り組んでいるということで、このオフはフェンシングによる新しいステップを学んだのではないか!?という情報です。あくまでも、つげちゃん情報ですけどね。
――薄いですね~。
――たくさんの「勝手にオレ愛」がこぼれていますね。これからSR渋谷がどんなチームになってほしいと思っているか教えてください。
柘植 関東でのアウェーはもちろん、行ける時は遠征にも応援にいくようにしています。アウェーの地でイエローを着ている方を見ると「おー!」と熱くなります。会場で配られるイエローボードは隣に座った方が忘れても良いように、常に3枚持参するようにしています! いろいろな形で応援する人の居心地が良いのが渋谷だと思うので、ぜひ一度会場に遊びに来てSR渋谷を好きになってほしいです。プログラムやイエローボードが捨てられなくて、ダンボール1箱を越えました! 見直してみるとボロボロになっているのもあり「あの日は激しい試合だったからなー」と思い出すので、捨てられずに取っているのですが、みなさんあの子たちをどのようにしているか教えてほしいです!
また、選手たちが勝つことにこだわっているのを知ると、やっぱり勝って喜んでいる姿を見たいですね。天皇杯の興奮を、リーグ制覇で再び味わえたら最高です。そしてセンター街でパレードする姿を見に一族全員で行きますよ! サンディーにもマスコット総選挙を勝ってほしいし、表参道やスクランブル交差点で黄色のユニフォームやサンディーグッズを身につける人達をたくさんみかける日をつくりたいですね。
――ビッグタウンクラブとしての役割は大きいですからね!
――ファンであり、芸人としてもチームをブーストしているんですね。
柘植 行く予定だったのに急に行けなくなったチケットはできるだけ、お子さんのいる友人にプレゼントするようにしています。一度ホームをみてもらうと、こんなに盛り上がっているのかと、驚く方が多くみんなハマってくれます。SR渋谷対アルバルク東京戦をプレゼントした家族は、お子さんが見事に田中大貴選手のファンになってしまい、宇都宮出身ということで、これまで年に1度しか帰省しなかった宇都宮に、A東京がアウェーで行くたびに応援を兼ねて帰省するという、家族の絆まで田中大貴選手(A東京)が深めてくれましたよ…。
事務所の元担当マネージャーをSR渋谷対川崎ブレイブサンダース戦に誘ったこともあります。バスケもルールも全く知らなかったのですが、見事に藤井祐眞選手(川崎ブレイブサンダース)のファンになってしまい、今では試合の日はとどろき、とどろき、青学(川崎アウェイ時)という状況ですよ。
――そ。そ。その状況は…
柘植 バスケを好きになってくれたらいいんです! その延長線上にSR渋谷がいますから! 現に後輩芸人のアナクロ二ティックは、コンビで長谷川が横浜ビーコルセアーズ、ホビーがSR渋谷ブースターといういびつな現象も起きています。コロナ終息後は参加型のイベントもきっと増やしてくれるはずなので、ホビーが初観戦で興奮して買ったユニフォームもイベントデビューさせますよー! 2018-19シーズンで引退し、現在アシスタントコーチを務める清水太志郎さんの引退セレモニーの時に、さいたまブロンコス時代から応援しているファンの方が「太志郎~!!」と惜しんでいたのを見かけて胸にグッときました。自分も今の選手たちがいつかそういうシーンになった時は、同じようにしたいと思いましたね!
――気を使ってだいぶボケ抑え目でありがとうございます。最後に芸人としてのお知らせがあればお願いします。
柘植 ホームゲームの際、アプリをダウンロードすると楽しめる、応援ライブトークを元乃木坂46の相良伊織さんと先日お届けしました。次回は未定ですが、ルールを知らなくても楽しめて、コメント機能で一緒に応援も味わえるアプリですので、次回開催の際はぜひ参加してみてください。コア向けの方には元選手でチームアンバサダーを務める酒井泰滋さんとのライブなんかもありますのでコチラもどうぞ!
――~ビーコル芸人 鬼ヶ島・和田さん➡レバンガ北海道 書道家・八戸さんから続く、SR渋谷愛をひしひしと感じるインタビューでフロアダイブしてくれました。次に「勝手にオレ愛」を語れる業界人は現れるのか!!
(協力:サンロッカーズ渋谷/ハリー/プロダクション人力舎)
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