2021.05.15
今週末から開幕する「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2020-21」に向けて、シーホース三河のシェーファーアヴィ幸樹がオンライン会見に応じた。
3シーズンぶりのチャンピオンシップ(CS)出場となる三河。「チームとしては、終盤にタフな状況が続き、厳しい時もあったのですが、無事にチャンピオンシップの枠を獲得しました。残念ながらホームアドバンテージは獲得できなかったのですが、終盤にチームとしてまとまりが出てきたので、まずは千葉ジェッツ戦、非常に厳しい相手にはなりますがチーム一丸で頑張りたいと思います」と、シェーファーはレギュラーシーズンを振り返りながらCSへの意気込みを語った。
三河に移籍して1年目となった今シーズン、レギュラーシーズン55試合で全てにスターターとして出場。チームの勝利に大きく貢献した。本人も「スターターとして(試合に)出していただいて、なおかつ、チャンピオンシップに行けたことは自分にとって一番大きい自信になりました」と言う。
試合経験を積んだことでの成長を実感しているようで、「シュートバリエーションに関しても、試合の中でシュート本数が増えて決め切れるようになったというのが大きいです」とも語る。
アルバルク東京所属時に出場経験があるものの、当時のプレータイムは少なく、そのため「自分にとっては初めてのCSという感覚があります」とシェーファー。ただ、「CSということで雰囲気が変わったり、球際の激しさなど違いがあると思うけれど、バスケットの試合には変わりはないので、とにかくレギュラーシーズンでやってきたこと、自分の成長をぶつけるという意味では、そこまで緊張はしていないです」と主軸として迎える大一番にも気負いはない。
そのシェーファーがCSを戦う上で大切と捉えているのがコミュニケーションだ。「緊張やいつもと違うことをしてしまうといったことが出てしまうし、相手も違うことをしてきます。イレギュラーなことが起こった時にコミュニケーションを取って話し合う。一枚岩になってプレーすることが大事だと思います」
相手となる千葉には、ビックマンや「リーグ屈指のポイントガード」(シェーファー)という富樫勇樹ら警戒する選手は多い。だが一方で、自チームに関して「オフェンスでは点を取れる人がたくさんいるので、そんなに心配はしていません。シーズンを通してやってきたことをやり続けるだけです」と言い切る。加えて、「隙があったら自分もどんどん得点を狙っていく。自分が得点を重ねることができたら他の選手の負担も減るし、チームとしても動きが良くなります。それといつも通り、スクリーンをしっかりかける、スペースに飛び込む、ボールを動かすなど、チームの潤滑油になれるように」と自らの役割も的確に語った。
「自分としては非常に調子がいいというか、中盤から調子が上がってきたので、この状態のままCSには入れるのはいい形だと思います」と力強い言葉を発した成長著しい23歳は、クォーターファイナルを勝ち抜くためのキーマンとなりそうだ。
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