2021.05.23
「世界的に厳しい状況の中、シーズンが続き、チャンピオンシップまで戦えたことをすごくうれしく思いますし、目標だった東地区1位は(達成)できなかったのですが、チームとしてレギュラーシーズン9連勝と勢いに乗ったままチャンピオンシップに臨めることにすごくワクワクしています」
今週末から始まる「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2020-21」に向け、オンライン会見に参加した富樫勇樹(千葉ジェッツ)は、会見の第一声でこうコメントした。
千葉は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となった代替試合などでレギュラーシーズン終盤は、タイトなスケジュールで試合を重ねてきた。だが富樫は「チャンピオンシップ前のバイウィークでは休みがなく、水曜日、土曜日、月曜日と試合をしたのですが、実際、それは僕たちにとってプラスだったかなと思います」と言い、「疲労面はありますが、それ以上に試合感、連勝出来たことを含め、チャンピオンシップに向けてチームとしていい準備がその期間にできたと思います」とその理由を語った。
チームはレギュラーシーズン9連勝のままチャンピオンシップ(CS)へ挑む。「9連勝中ですが、その前の3試合も含め、ここ12試合はいい手応えを感じているので、チームとしては最高の状態で臨めると思います」と富樫は自信をのぞかせる。
加えて、クォーターファイナルは東地区2位をキープしたことでホーム開催。「自分たちが何が何でも手にしないといけなかったことで、その気持ちがが9連勝につながりました。(新型コロナウイルスの感染拡大防止のため)声は出せないけれど、ホームの空気感でできるのはプラスです」と、多くのブースターの前で戦えることはかなりの追い風になるだろう。
昨シーズンは新型コロナウイルス感染症の影響で中止となったが、千葉はBリーグ初年度となる2016-17シーズンから3シーズンでCSに出場している。だが、2017-18シーズン、2018-19シーズンでは、ともに準優勝と、優勝まではあと一歩及ばなかった。
「横浜アリーナでファイナルに敗れた悔しさは覚えています。今年もまたそのチャンスがあるということで、もちろん優勝を目指していますが、まずは一戦一戦。横浜(でのファイナルの)前に2つ倒さないといけないチームがあるので、そこに集中したいと思います」と富樫。
シーホース三河とのクォーターファイナルを見据え、「ディフェンスをしてしっかりリバウンドを取り、そこから走る。もちろんそれは今までのジェッツのスタイルですが、それが三河戦では大事になって来るかなと思います」ともコメントした。
「今年こそ笑ってシーズンを終えられるように」と意気込む富樫。いよいよ始まるCSでは、舞台が大きくなればなるほど本領を発揮する司令塔から目が離せない。
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