2022.03.28
横浜ビー・コルセアーズは3月3日、河村勇輝が2022-23シーズンの選手契約を締結したことを受け、記者会見を開催した。
東海大学を中退し、プロの世界に飛び込むことを決断した河村は「日本を代表するポイントガードになり、2年後のパリオリンピックに出場することが僕の目標です。その目標を実現するため、どうすればこの目標に近づけるか考えた結果、この決断に至りました」と説明。12月の第73回全日本大学バスケットボール選手権大会(インカレ)終了後、東海大の陸川章監督と今後のキャリアについて話す機会があったようで、両親にも相談して1月に中退を決めたという。
「特別指定選手として3シーズン目で、プロとしてやっていきたいなと。オリンピックまであと2年。2年といっても短い期間なので、早くたくさんのことを経験し、いろいろなことを積んでいきたいと思ったことが決断に至った理由です」
陸川監督からは「自分の人生だから、あなたの意見を尊重したい」と後押しを受け、これまでも多くのアドバイスをしてくれた両親からは「自分で責任を取ることができるなら、プロの世界に行きなさい」との言葉をもらったようだ。また、「自分の気持ちをしっかりと受け止めてくれて、背中を押してくれるような言葉をくれました。感謝しかないですね」と、送り出してくれた大学のチームメートについても言及した。
大学でプレーしたのは約2年と短い期間だったが、「バスケットの幅が広がり、プロとしてやっていく上での基礎を学ぶことができました。バスケットだけではなく、大学生活を通じて人間としてもすごく成長することができました。心残りはありません」と振り返った。
今後は“現役大学生”の河村ではなく、Bリーガーの河村としてキャリアを築いていく。「バスケットを打ち込むためには、プロバスケットボールのチームに加入するしかない。この決断は自分の中で正しかったと思えるように、これからやっていくしかないです」。特別指定選手としてプレーしたこれまではシーズン途中からチームに合流していたが、来シーズンは開幕前の段階からチーム作りに携わっていくことになる。
「高校や大学と違って、トップカテゴリーのオフシーズンを重ねて、シーズン開幕から司令塔としてプレーできる楽しみがすごくあります。最初からチームにいられるのは大きなことで、チームとしてのケミストリーを築いていけるのはすごくいいこと。個人としてもそういった部分を大事にしたいと思っています」
幼少期、田臥勇太(宇都宮ブレックス)に影響を受けた少年が成長し、大学中退という大きな決断を下して本格的にBリーグに“参戦”する。最後に「目標はチームとして日本一になること。それはバスケットボールをしていて当たり前のことで、そこはブラさずにしっかりと頑張っていきたいです。バスケットボールをしていく上で、小さな子どもたちや、バスケットボールのみならず、たくさんの国民の方々に希望や夢、目標を与えられるようなプレーをしていきたいです」と決意を口にした。
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