2023.12.03
3月30日、東京体育館で「B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2022」の決勝戦が開催。名古屋ダイヤモンドドルフィンズU15がライジングゼファー福岡U15を59-42で破り、2連覇を達成した。
大会のMVPに選ばれた今西優斗(名古屋D U15)は「2連覇ということもあって、いろいろな方から応援や期待の声を寄せていただいてプレッシャーもありました。この1年間、どうすればチームが良くなるのかと全員で毎日話し合って、その結果が優勝だと思うので本当に報われたなという気持ちです」と素直な心境を明かした。
昨年の優勝も経験している今西は「ドルフィンズというチームは、堅いディフェンスから日本一の速攻というのを誇っているので、そこはやはり伝統として受け継がないといけないなと思っていました」と語る。チームをまとめ上げたキャプテンは、選手全員で名古屋Dの伝統を全国に証明できたと自負した。
試合序盤ではリードしていた名古屋D U15だが、第2クォーターに逆転を許す。続く第3クォーターも含めての苦しい時間帯については「『焦らずにチーム全員で声を出して粘ることができたら優勝できる』と常に声掛けをしていました。あの時間帯でしっかり腐らずにボックスアウトとリバウンドを頑張って、できることをやった結果が優勝だと思います」と振り返った。
今西が「ベンチにいる10人もすごくポジティブな声をかけてくれました」と話す通り、チーム全員で粘り切った名古屋D U15は第4クォーターに試合の流れをつかみ、最後は福岡U15を突き放した。
「今年のチームはいい子ばかりで、みんなすごく意識も高いです。『全員がリーダーシップを持ってやれば優勝できるチームになれる』と監督に言われていたのですが、みんなが1年間それを意識して、プレーでもコート外の振る舞いでもしっかりサポートしてくれました。特に3年生が僕を助けてくれて、僕はキャプテンという立場でチームを引っ張りはしましたけど、みんながちゃんとついてきてくれて本当に助けられました」
キャプテンを務めた今西は、中学生らしからぬ堂々とした振る舞いで記者たちの質問に答えた。チームの「常に発言しろ」という教えのおかげで、日頃から人前での発言が習慣化しているという。
そんな今西は最後に「チームに入ったばかりの頃、周りの意識の高さに驚かされました。3年間かけて、バスケのスキルもそうですけど、人間性とかリーダーシップとか礼儀の部分とか、人生にも関わってくるような大事なことを学べたと思います」と中学生としての3年間を振り返った。
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