2022.07.07

千葉Jが新指揮官就任を発表…ジョン・パトリックHCは「とてもワクワクしている」

千葉Jがジョン・パトリックHC(中)の就任会見を行った [写真]=バスケットボールキング
バスケットボールキング編集部

 7月6日、千葉ジェッツが記者会見を開催し、ジョン・パトリックヘッドコーチ就任を発表した。会見には田村征也社長、池内勇太GM、そしてパトリックHCが登壇。千葉Jの新指揮官がメディア対応を行った。

「ジョンパト」「JP(ジェイピー)」の愛称で現役時代だけでなく、指導者になってからも多くのファンから愛されていたパトリックHC。「(千葉JのHCになることは)グレートなチャレンジ。日本に戻ってくることは簡単な決断だった」と、2006年にトヨタ自動車(現アルバルク東京)で指揮をとって以来16年ぶりに日本バスケ界に復帰に期待を込めた。

 ドイツリーグを主戦場に戦ってきたパトリックHCはチームをリーグ優勝に導き、自身もコーチ・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど、数々の実績を残した。「成功を収めた要因はフルコートのディフェンス。相手にターンオーバーを誘発させ、イージーバスケットで決める」スタイルを千葉Jでも踏襲するとコメント。「スコアよりも勝つためにディフェンスに集中したチーム作りを目指していきます」と青写真を語った。

 パトリックHCが日本を離れている間、Bリーグが立ち上がり、男子日本代表がワールドカップやオリンピックに出場するなど、日本のバスケットボール界は急成長を遂げたと言える。「ドイツから見ていたのですべてを知っているわけではないけど、自分がいた当時に比べ速い選手、才能のある若い選手が増えたと思う」と見ていたという。特に「実業団時代と比べてびっくりしたのが多くの観客がアリーナに詰めかけていること。自分たちのときには想像できなかった(笑)」と感想を述べた。

 また、「まだまだ強度にギャップがある」と語ったのはフィジカル面。ヨーロッパのチームに比べての課題をピックアップし、これに関しても改善も図っていくと話した。

 すでに富樫勇樹原修太らとコミュニケーションを取っているという新指揮官は、新たなチーム作りに期待を寄せる。「日本の空港に着くといつもおそばを食べたくなる」というパトリックHCがどのようなチームを作り上げるのか。トヨタ時代、ハードなトレーニングでリーグ優勝を果たしたことも思い出される。新しいチャレンジを「非常にワクワクしている」と笑顔で語ったHCの手腕に期待だ。

パトリックHCのコメントから、よりディフェンスを強調したチーム作りが予想される [写真]=バスケットボールキング

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