新HCのもとプレシーズンマッチに臨んだA東京の田中大貴「共通理解を持って練習に…」

　アルバルク東京は9月4日、Bリーグ2022－23シーズンの開幕へ向け、トヨタ府中スポーツセンターにて広島ドラゴンフライズとのプレシーズンマッチを開催した。

　デイニアス・アドマイティス氏が新たなヘッドコーチとして就任したA東京は、18－25で第1クォーターを終えるも、連続3ポイントシュートや速攻からのダンクで一気に2点差まで詰めて試合を折り返す。しかし、第3クォーター序盤に2ケタ点差に広げられると、その後は点差を詰めるも逆転には至らず、最後は75-83で敗れた。

　16得点4アシストを挙げた田中大貴は、「今練習でやっていることを、どれだけできるかという気持ちで臨んだ」と試合後に語った。

「HCも新しくなって初めての試合ですし、求められていることも全然できていなかったです。今日できなかったことをしっかり練習して、1週間後の試合（11日のファイティングイーグルス名古屋戦）でできるようになる。開幕までこの繰り返しだと思うので、みんなで共通理解を持って練習に取り組むことが大事かなと思います」

　また、新たな指揮官であるアドマイティスHCについて聞かれると、「初めてのHCで、自分も含めて全員が求められていることを完璧にやれてるわけじゃないです。逆にHCだって初めて日本に来て、わからないこともあると思います。コーチも話してくれるのは『ウェルカムだよ』と言ってくれているので、そこはお互いにコミュニケーションを取りながらやっていければいいかなと」と語った。

田中はアドマイティスHCとのコミュニケーションが大事だと語った [写真提供]＝アルバルク東京

　新戦力のジャスティン・コブスについても注目が集まるが、「彼も来日からまだ1週間くらいで、疲れもあると思います。それでも、練習で一緒にやっていて、人間的に素晴らしい選手だなと感じます」と田中は第一印象を明かした。

　ポイントガードとしてヨーロッパの様々な国でプレーしてきたコブスについて、田中は「最初からうまくいくなんてことはないと思うし、彼も日本のバスケットが分からないと思うので、お互いにコミュニケーションを取っていきたいです。彼はアジャスト能力などのレベルも高いと思うので、しっかり自分で調整してくると思います」と期待を寄せた。

　9月3日に31歳の誕生日を迎えた田中は、自身のコンディションについて聞かれると「悪くないです。毎年思いますが、今日ゲームをして、練習と試合は全然違うなと感じました。開幕まで1カ月あるので、これから試合を重ねて、もうちょっといい状態にしていければいいかなと思います」と新たなシーズンへ向けて気を引き締めた。