2022.09.20

A東京が渋谷TIPOFFイベントを開催…主将・田中大貴「自分たちと一緒に戦ってください」

アルバルク東京が渋谷でTIPOFFイベントを開催[写真]=アルバルク東京
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 9月19日、アルバルク東京は「渋谷TIPOFFイベント」を渋谷キューズのスクランブルホール(スクランブルスクエア15階)で約2時間にわたり開催した。

 イベントには、吉井裕鷹ザック・バランスキー田中大貴アレックス・カークといった馴染みのメンバーに加え、新加入の藤永佳昭と、新指揮官のデイニアス・アドマイティスヘッドコーチが登場した。

 アドマイティスHCは「ようやく皆さんにお会いすることができてうれしく思います」とファンへ向けて挨拶をすると、「チームとして活動して約1カ月半となります。日々の練習をハードにこなし、一番ベストなパフォーマンスを皆さんにお見せできるよう、選手全員が全力で取り組んでいます」と現在のチーム状況について語った。

今季から新たに指揮を執るアドマイティスHC[写真]=アルバルク東京

 また、千葉ジェッツから加入した藤永は、「新加入してうまくいかないこともたくさんあると思うんですけど、皆さんと一緒に戦い抜きたいと思います。応援よろしくお願いいたします」と意気込みを語った。

新加入の藤永が意気込みを語った[写真]=アルバルク東京

 続いて、A東京の2022-23シーズンのスローガンが「Next FAZE(ネクストフェーズ)」に決定したことが発表。ホームを代々木第一体育館に移し、新たな指揮官を迎えて新体制となり、クラブ全体が次のフェーズへ進むという意味が込められている。

 その後は2016年9月22日に代々木第一体育館で行われた、Bリーグ開幕戦の琉球ゴールデンキングス戦を映像とともに振り返った。

 当時の試合に出場していた田中が「開幕戦は緊張しました」と振り返ったのに対し、バランスキーは「僕は楽しみました」とコメント。この試合では9132人の観客が駆けつけたが、田中は「入場するときに高校の恩師だけは見つけたのを覚えています」と当時の思い出を明かした。

 また、開幕戦を戦ったA東京のOB陣からもコメントが寄せられた。2019-20シーズンをもって現役を引退した正中岳城氏に加え、竹内譲次大阪エヴェッサ)と菊地祥平越谷アルファーズ)が当時について語った。

 正中は「開幕戦を担うチームとして貴重な機会でした。当時、新たなリーグが始まるということで注目度の高いゲームの舞台に立つことができて、非常にワクワクしたのと、責任感、それとこの先バスケットがどのように発展していくのかといった、歴史的瞬間に立てた高揚感を覚えています」と振り返った。

 また竹内は「あの試合は緊張してフワフワしていました。自分自身アルバルクに移籍した初年度でもありましたし、Bリーグができた年の開幕戦を戦うということで、今までにない感情を持って試合に臨んでいました」と語ると、菊地は「今でこそBリーグファイナルではたくさんの観客が入るようになりましたけど、あの頃は1万人近い観客の前でできるのはすごく衝撃的なことだったので気持ち良かったです」と当時の心境を語った。

 その後、今後はより一層SNSに力を入れるというA東京は、ゲストにTikTokのフォロワー数が現在1100万人を突破し、国内女性ランキング1位の景井ひなさんを迎えた。選手たちは新ユニフォーム姿で再登場すると、景井さんにレクチャーを受け、実際にTikTok撮影に挑戦した。

ゲストのTikToker・景井ひなさんがドリブルに挑戦[写真]=アルバルク東京

 最後には質疑応答が行われ、アドマイティスHCは「バリエーションのあるディフェンスで戦術を組むことを心がけています。オフェンス面では早い展開で、自分たちのアドバンテージをいかに発揮できるかが重要です」と新チームのスタイルについて語った。

 また、スペイン代表として「FIBAユーロバスケット2022」に出場していたセバスチャン・サイズについても触れ、「1日でも早く選手全員が合流して、一つひとつの練習を積み重ねていきたいと思います」と力を込めた。

「早いバスケットは自分に合っているのかなと思います」と話す藤永は、「タレントの揃ったウイング陣がいるので、誰がシュートが当たっているや、相手ディフェンスの弱い部分など、試合中に把握できるようにすることも求められていると思うので、しっかりやっていきたいです」と気を引き締めた。

 また、「昨年の悔しさを晴らせるようにキャプテンとしてチームを引っ張っていきたいです」と話す田中は、新指揮官について聞かれると「HCである前に人として素晴らしく、選手とも頻繁にコミュニケーションを取ってくれるので、自分たち選手も早く彼のやりたいバスケットを理解して、シーズン通して高め合っていければいいなと思っています」と語った。

 さらに、ファンからは「アドコーチと呼びたいと思っているのですが、なんと呼べばいいでしょうか」とアドマイティスHCへ質問が投げかけられ、指揮官は「ニックネームが昔からアドなので、パーフェクトです。コーチ・アドでよろしくお願いします」と笑顔で返答した。

 イベント最後の挨拶では、バランスキーが「Bリーグの開幕戦は観客が9100人くらいでしたけど、そこを最低ラインにして、なるべく満員でやれたら幸せだと思うので、皆さんの応援が必要です。よろしくお願いします」とファンへメッセージを送った。

 そして、今年もキャプテンを務める田中は「長いシーズンがもうすぐ始まりますけど、自分たちと一緒に戦ってください。素晴らしい雰囲気の中でプレーしたいなと思っていますし、それに相応しい試合をお見せできるように自分たちも頑張ります。友人や家族だったりいろんな人を連れてきて、ぜひ体育館を満員にしていただいて、今シーズンも一緒に頑張りましょう」とイベントを締めくくった。

TIPOFFイベントの最後には集合写真を撮影[写真]=アルバルク東京

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