2022.09.25

ファンが企画し、ファンが選ぶチーム非公式の『2021-22 ALVARK MIP』は“俺たちの吉井”裕鷹に決定

子どもたちに囲まれながら記念撮影 [写真]=バスケットボールキング
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 9月24日、アルバルク東京は「TIPOFFファンイベント2022-23」を国立代々木競技場第二体育館で開催。台風15号の影響により不穏な空模様にも関わらず、多くのファンがBリーグ初年度を戦った懐かしの“代々木第二”へと足を運んだ。イベントはデイニアス・アドマイティスヘッドコーチ以下、全選手、アルバルクチアリーダーチームスタッフも勢ぞろい。選手によるトークショーやサイン会などをとおして、選手、ファン、スタッフ双方で新シーズンに向けた気持ちの高まりを共有した。

 このイベントの機会を活かし、A東京公式ファンクラブ「ALVARCARS(アルバカーズ)」自らの運営により、『2021-22 ALVARK MIP(最も印象に残った選手賞)』の表彰式が行われ、アルバルカーズが選ぶ昨シーズンのMIPには吉井裕鷹が選出された。ライアン・ロシターがケガで不在の中で守備面を中心にチームを支える活躍を見せ、厳しい指導でも知られるルカ・パヴィチェヴィッチ前HCに「吉井がコートにいると安心」と言わしめる存在へと成長したことが受賞の要因ということだ。

 吉井は196センチ94キロのスモールフォワード。昨シーズン終盤にプレータイムを獲得すると、機動力と激しい当たりを活かしたディフェンスでチームに欠かすことのできない存在になった。シーズン終了後、7月の「FIBAバスケットボールワールドカップ2023 アジア地区予選」Window3で日本代表デビューを飾ると、「FIBAアジアカップ2022」ではスターターとして出場するなど急成長を遂げている。

[写真]=バスケットボールキング

 表彰式ではMIP企画をファンの中心的存在として推進した横田晶次郎さんから「バスケは競技人口の多いスポーツですが、なかなか試合に出られない子どもたちもたくさんいるかと思います。昨シーズンの大活躍で、今や日本代表でもキープレーヤーとなっている吉井選手もその前年は出場機会を与えられませんでした。どのようにモチベーションを保ち、どのように練習に取り組んでいたのか、これからの子どもたちのためにも教えていただけないでしょうか?」と、アルバルカーズと全国のバスケキッズたちに代わっての質問がなされると、吉井は「正直、自分で常にモチベーションをキープできるのであれば一番だが、自分は周りの皆さんに褒めてもらったり、『できる選手』だと言い続けてもらったりしたことでモチベーションを維持できました」と周囲への感謝の気持ちを口にした。MIPに選ばれた吉井は受賞について「このような賞をいただいて光栄です。これからも『俺たちの吉井』と言っていただけるような活躍を続けられるように頑張ります」と笑顔を見せた。

 栄えあるファンからの栄誉を手にしたA東京の若き才能は、新シーズンにさらなる成長を見せることができるのか、ぜひ注目していただきたい。

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