2023.01.19

Bリーグがユトフへの懲罰について説明…「不必要な行為」として処分、過去のボール投げ事象は22件

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 Bリーグは1月19日、理事会に関するメディアブリーフィングを実施。京都ハンナリーズジェロード・ユトフに下した懲罰について説明した。

 ユトフは12月18日の試合終了後、「ボールを投げつける行為」があったとして、けん責(始末書をとり、将来を戒める)に。『懲罰規程第5条【懲罰の基準】第3項第11号』の「選手等が試合後または試合中の失格退場後に次の各号にあげられる、Bリーグの関係者としての品位を欠き、リーグの価値を損なう行為を行った場合」に該当するという。

 Bリーグの増田匡彦氏は「ブザーが鳴ったあと、彼は『シュートを打っている』と主張していますが、シュートを打つ行為をしなくても、プレーを止められたタイミングでした。にも関わらず、ブザーが鳴ったあとにもシュートを打った行為について、規約に則って『ボールを投げつける行為』が対象になるので、処分を下しました」と説明した。

「高い弧を描いているので、そこまで危険性がないと判断できます」と話したうえで、「今回はたまたま山なりのボールになりました。ボールがお客さんの席にいき、そのプレーを見ていないお客さんがケガをすることもありえます」とコメント。「『不必要な行為』ということで懲罰の対象としました。一方、すごく危険性があったのかに関しては、ゴールの手前でボールが着地しているので、そこまでの危険性がなかったということで、出場停止や罰金の処分は重いだろう」と、けん責に至った理由を明かした。

 2017-18シーズンから今シーズンまで、同様の“ボール投げ事象”が22件もあるという。増田氏は「選手たちに対して再発防止の周知をしていかなければいけないという課題意識を持っています。また、クラブの皆さんにはこういった処分が発生することを認知していただいて、選手への指導をお願いしたいと思っています」と呼びかけた。

 Bリーグの島田慎二チェアマンも観客への安全を前提にしたうえで、「文言(投げつけるなど)のわかりづらさを今後、どのようにしていくかは検討していいと思っています」とも話した。

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