今季初の渋谷ダービーを前にSR渋谷のベンドラメ、A東京のバランスキーが意気込みを語る

渋谷ダービーを前にベンドラメ（左）とバランスキーがメディア対応 [写真]＝B.LAEGUE

バスケットボールキング編集部

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　3月18日、19日、サンロッカーズ渋谷とアルバルク東京が対決。SR渋谷のホーム、青山学院記念館で今季初の顔合わせとなるが、A東京がホームアリーナを渋谷区に位置する国立代々木競技場第一体育館に戻ってきたため、Bリーグ初年度、2016－17シーズン以来のリアル“渋谷ダービー”が行われることになる。また、今シーズンはSR渋谷が中地区、A東京が東地区に分かれているので、渋谷ダービーはこの2試合のみなだけ見逃せないところ。

　そこで今回、東海大学の先輩後輩の間柄でもあるSR渋谷のベンドラメ礼生とA東京のザック・バランスキーに渋谷ダービーへの意気込みを聞いた。どうもこの対戦のキーを握るのはそれぞれのチームに今季加入した新戦力となりそうだ。

注目は小島vs飛竜のマッチアップ

――まず2人に渋谷ダービーマッチの思い出の試合を教えてください。
ベンドラメ　Bリーグの最初のシーズン、（ディアンテ・）ギャレットにブザービーターを決められ試合ですね（17年3月19日）。ザックにブザービーター決められた試合（18年10月24日）もあったし。なんか負けた試合ばかりですけど（笑）。
バランスキー　「あのシュートはすごかったね」と言われるんですが、実はその試合、あそこまで全然何もできてなくて。最後だけ決めて逆転して勝った感じです。SR渋谷には、レオをはじめ、東海大出身の先輩や後輩がいるので、負けたくない気持ちは強いですね。あのシュートは今でも鮮明に覚えてるというか、すごい気持ちよかったなっていうのはありますね」
ベンドラメ　（両チームに東海大出身が多いのは）もう慣れた感じです（笑）。やっぱり渋谷ダービーはとても盛り上がるコンテンツだと思うので、個人的にもとても楽しみにしてます」

2人が共通して覚えている試合がBリーグ初年度に行われた一戦 [写真]＝B.LAEGUE

――今シーズンは東海大出身の選手がまた増えていますね。
バランスキー　東海大の陸さんこと、陸川章監督には「SEAGULLS（東海大バスケチームのニックネーム）はビッグファミリー」という教えがあるので、本当に年代関係なくみんな試合前とかあいさつして話したりはするし。今年に関しては、たぶん一番多い2チームなんじゃないかなと思います。本当に外国籍選手を除いてオンザコート6が（東海大出身選手になる）可能性もあるんじゃないかなって。SR渋谷の試合を見ていたら、レオ、小島、石井（講祐）さんの時間帯もあったし。うちも藤永、笹倉、僕という組み合わせもありそう。それもそうなのですが、東海大（出身）以外では岡本飛竜に注目です。レオとマッチアップすれば、必ず抑えてくれると思いますよ。
ベンドラメ　僕も岡本飛竜は楽しみにしています。でも、小島と一緒にコートに立ったら、小島がマッチアップすると思いますよ。僕はいいです（笑）。彼のデイフェンスは、いい意味で前から好きじゃなくて、すごく厄介なので、僕は無理をしません（笑）。無理せず他の人に託して、ハーフコートで戦おうかなと思います。体力を使うし、そこで張り合わなくていい、受けて立たなくていいのであれば、僕はバックコートで相手にしたくないです。ハーフコートに入れば戦えると思うので、バックコートであいつのディフェンスの足とやりあうのは得策ではないのかなと（笑）。

――そういう意味ではA東京の注目は岡本選手ですね？
バランスキー　確かに小島とのマッチアップはきっと激熱になりますよ。２人は同級生で、夏のオフには一緒にトレーニングをして双子じゃないのって思うくらい仲がいいのですが、マッチアップすれば絶対にバチバチやってくれると思います。

SR渋谷の小島（上）とA東京の岡本（下）のマッチアップに注目 [写真]＝B.LAEGUE

渋谷ダービーならではの特色が出せたら面白い

――ここだけは「相手チームに負けない」ということがあれば教えてください。
ベンドラメ　チーム力ですね。今チームがすごくいい状態にあると思いますし、すごくいいんじゃないかなと手応えもあります。ただ、アルバルクもすごく鍛えられてるチームという印象があるので、そこに負けないように。チーム全員で戦うというのはうちの強みでもあるので、そこは負けられないかなと思います。
バランスキー　さっきから何度も話に出てきていますが、小島が渋谷さんに移籍したことで確実に精神年齢が下がっていると思うので、その点ではうちのほうが全然上ですね（笑）。落ち着きでは絶対に負けないと思いますよ。そんなトラッシュトークでもうちが上です（笑）。

――マスコットについてはどうですか？
バランスキー　（SR渋谷のマスコットの）サンディーは結構かわいいですよね。動けるし、なんかノリ良さそうな雰囲気あるんですけど、やっぱり（A東京のマススコットの）ルークの方がかわいいのは間違い無いですよ。きっと当日はルークも会場に来るので楽しみにしてください。
ベンドラメ　いやいやいや、サンディーはリーグで一番だと思います。他の競技含めてマスコット総選挙をやったら、絶対１位はサンディーだと思います。（ルークと比べて）機動力がまず違うし、サンディーはいろんな表情ができます。逆にルークはずっと眠そう（笑）。サンディーは怒ってるのもわかるし、悔しそうなのも笑ってる顔も全部わかるので、あれはすごいなと思います。やっぱり日本で一番です！

――渋谷ダービーで楽しみにしていることはありますか？
バランスキー　僕は大学がちょっと田舎の方だったので（笑）。青山学院記念館は都会だなっていう、これ本当に大学こんなところにあるんだっていう印象が一番強いです。表参道や青山のあたりはオフの日も買い物に行ったりふらふらしに行ったりする場所で、そういう都会のド真ん中で試合できるのはすごい楽しいなとは思っています。
ベンドラメ　渋谷ダービーという1つのイベントとして、その環境や雰囲気を楽しんでほしいというのがあります。「渋谷ダービーはこれだよな」という空気感だったり、熱い声援だったり。両チームのファンの熱量がすごいので、面白いイベントになっていければいいなと個人的には思っています。今回3rdユニを着て試合をすることができるというのも、渋谷区をアピールというか、背負って立つ上での発信の場になります。今回のユニフォームには多様性を意識したカラーリングが入っているので注目してください。渋谷ダービーという1つのイベントをみんなで盛り上げて、アルバルク、サンロッカーズ関係なくみんなで盛り上げて、楽しみたいというのはあります。
バランスキー　渋谷のファンの皆さんはファーストシュートが入るまでは立って応援されますよね。その印象がとても強いですし、アウェーの僕らとしたら絶対座らせたくないっていうのはありますよね。なるべく長く立たせてあげたいですね（笑）。
ベンドラメ　渋谷ダービーのときだけ、試合前に一緒に応援練習するのもいいかもしれないですね。試合が始まれば別々の声出しになりますけど、試合の前は一緒にやれたら面白そうですね。そういうことで、渋谷ダービーならではの特色を出せたら面白いなと思います。なんか、異様な雰囲気が出たらいいじゃないですか。アリだなと思います。