2023.05.27

琉球ゴールデンキングスが悲願のBリーグ初制覇に王手! ファイナル初戦で千葉ジェッツとの死闘を制す

ダブルオーバータイムにもつれ込む激闘となった千葉Jvs琉球のファイナル第1戦 [写真]=池川昭宣
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 5月27日に横浜アリーナで「日本生命 B.LEAGUE FINALS 2022-23」第1戦が行われ、東地区1位の千葉ジェッツと西地区1位の琉球ゴールデンキングスが対戦した。

 東地区優勝、「第98回天皇杯 全日本バスケットボール選手権大会」優勝に続く“三冠”を目指す千葉Jのスタメンは富樫勇樹原修太ヴィック・ローギャビン・エドワーズジョン・ムーニーの5人。一方、ファイナルで敗れた昨シーズンのリベンジに燃える琉球は岸本隆一小野寺祥太今村佳太ジョシュ・ダンカンジャック・クーリーがスターティングファイブに名を連ねた。

 ダンカンに先制の3ポイントシュートを許したものの、序盤は千葉Jのペース。ムーニーが決め返すと、第1クォーター開始1分44秒にエドワーズが2つ目のファウルを犯したものの、富樫とローの2人で8-0のランでリードを奪った。

 すぐさまタイムアウトを請求した琉球は今村が3ポイントを沈めると、松脇圭志、岸本なども続き、0-17のランで仕返し。ベンチから登場したアレン・ダーラム小川麻斗へ強烈なブロックを見せるなど、千葉Jの得点を15点に抑えた。終了間際にはダンカンがオフェンスリバウンドからブザービーター。15-27と12点差で最初の10分間を終えた。

 第2クォーターは開始約3分間で両チームともに2得点と静かな立ち上がり。その後も得点が伸び悩み、23-31と8点差でオフィシャルタイムアウトに突入した。中盤以降は琉球がインサイドで強さを発揮し、ダーラムとクーリーがオフィンスリバウンドから加点。原に“4点プレー”を許したものの、リードを保ったまま36-41で試合を折り返した。

 千葉Jが序盤にエドワーズのフリースロー2本、ローのレイアップで1点差まで詰め寄った第3クォーターは、開始3分2秒にエドワーズが4つ目のファウル。貴重な帰化選手を欠く戦いを強いられたが、同5分10秒に同点に追いついた。牧隼利に3ポイントを決められた直後に富樫が決め返すと、ムーニーが2本のフリースローを決めて50-48。チームファウルが5つに達した琉球に対し、フリースローで確実に得点を重ねた。

 3点ビハインドを背負った琉球は岸本のフリースロー2本で詰め寄ると、ダーラムのジャンプショット、渡邉飛勇のダンクで再びリードを奪取。54-56で運命の第4クォーターを迎えた。

 最後の10分間も一進一退の展開が続き、65-65で迎えたオフィシャルタイムアウトまでに千葉Jはエドワーズがファウルアウト。中盤以降もリードチェンジが繰り返されると、残り1分30秒に今村の“3点プレー”で琉球が1点抜け出し、直後にダーラムのジャンプショットで73-76。最終盤でクーリーがファウルアウトしたものの、琉球が同15秒に74-77と再び3点差まで広げた。

 千葉Jはタイムアウト後のオフェンスでローが値千金の同点3ポイント。琉球のラストオフェンスを防ぎ、40分間で決着がつかず、77-77でオーバータイムに突入した。

 延長戦序盤は今村が3本中2本のフリースローを外した琉球に対し、千葉Jは原の“3点プレー”で一歩抜け出すことに成功。ローも続いて82-78と4点のリードを奪った。

 負けられない琉球は残り3分を切ってダーラムの連続得点で、残り1分12秒に82-82と同点。23.1秒からのオフェンスでシュートに持ち込めず、死闘はダブルオーバータイムに持ち越された。

 琉球は今村が3ポイントでダブルオーバータイム最初の得点を挙げると、ダーラムのフリースローなどで82-87と5点差に広げた。一時2点差に詰め寄られたものの、今村が勝負所で得点を重ね、試合終了残り20秒に87-92。千葉Jの反撃を振りきった琉球が93-96で勝利を収め、Bリーグ初優勝に王手をかけた。

■試合結果
千葉ジェッツ 93-96 琉球ゴールデンキングス
千葉|15|21|18|23|5|11|=93
琉球|27|14|15|21|5|14|=96

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