2023.05.27

オフェンスの不調を耐え抜いた琉球の今村佳太…「折れずにプレーすることができました」

14得点5リバウンド5アシストを挙げた今村(中央)[写真]=池川昭宣
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 5月27日、横浜アリーナで「日本生命 B.LEAGUE FINALS 2022-23」第1戦が行われ、東地区1位の千葉ジェッツと西地区1位の琉球ゴールデンキングスが対戦。琉球が2度のオーバータイムにもつれる大激戦を制し、球団史上初のB1リーグ優勝に王手をかけた。

 第1クォーターからテンポ良く得点を決めていき、2ケタリードをつかむ場面も見せた琉球。しかし、第2クォーターで千葉Jに5点差まで詰め寄られて前半を終えると、後半は1ポゼッションを争う激闘に。しかし、琉球は2度目のオーバータイムでも果敢にオフェンスを仕掛け、最後は千葉Jを振り払って勝負アリ。最終スコア96-93で琉球が第1戦を制した。

 試合後の記者会見に出席した琉球の今村佳太が、「まずは優勝に向けて一歩近づいた」と、GAME1を振り返っている。「まだまだ課題はあるので、明日で決められるような気持ちで準備していきたいです」。

 武器の1つでもある3ポイントシュートは、9本中2本の成功にとどまった今村。自身も「なかなか乗り切れない時間帯があった」と述べた一方で、「ボールを託されたことにはそれなりの責任もありますし、覚悟を持ってプレーしています」と、強い気持ちを持ってコートに立ったようだ。

乗り切れないゲームでも2本の3Pをねじ込んだ今村[写真]=池川昭宣

 また、26得点14リバウンドのアレン・ダーラムをはじめ、ゴール下で気を吐いたビッグマン陣の活躍が光ったと今村は賞賛。「オーバータイムになったときに、もう1回新しいゲームだと思って臨もうと、選手同士で声掛けをしています。そういう部分が、オーバータイムになっても自信を持ってプレーできる要因だと思います」。

 フィールドゴール成功率は23.5パーセント(17本中4本成功)と、好調を見せたわけではない今村。重要な局面でのフリースローミスも見られたが、「自分が積み重ねてきたものに自信があったので、折れることなくプレーができました」と、苦しい時間も耐え抜いての勝利だった。

 悲願の優勝まであと1勝に迫った琉球。第1戦を切り抜けた今村には、第2戦で存分にパフォーマンスを発揮してもらいたい。運命のGAME2は、28日の13時10分に開始予定となっている。

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