2023.07.15
B1リーグチャンピオンシップ初優勝を果たした琉球ゴールデンキングスの牧隼利が、5月31日に配信されたBリーグ応援番組『B MY HERO!』に出演し、激動のシーズンを振り返った。
昨シーズン、あと一歩で苦杯を喫していた琉球は、最終盤まで激戦が続いた西地区で6連覇を達成。2年連続で辿り着いたチャンピオンシップファイナルでは、リーグ歴代最高勝率をマークした千葉ジェッツを相手に2連勝し、悲願の初優勝を果たした。
レギュラーシーズン44試合(先発8試合)に出場した牧は、コート上で迎えたCS優勝の瞬間を笑顔で振り返りつつ、「西地区優勝がかすかにしか見えない時期もありましたし、どの地区も上位下位関係なく、勝つのが難しい1年だと感じました」と今シーズンを総括。決して簡単な戦いではなかったことを強調した。
そんな激動のシーズンのなかで、ターニングポイントになったのは4月12日の島根スサノオマジック戦だったという。「島根のアウェーの雰囲気もすごい。あの試合を全員で勝ちきれた。そのあとすごく良い方向に向いたなと僕は感じました」。87-72で勝利した琉球は、この一戦も含め11連勝と加速。一気に西地区6連覇へと突き進んだ。
また、チームを優勝に導いた今シーズンの“裏MVP”を問われると、「やっぱり田代キャプテン」と回答。琉球一筋の田代直希について「僕が見てきたキャプテンのなかでも異質」と表現した牧は、「どちらかといえば後ろで見守っているような感じで、ちょこっと声をかけてくれたり、逆にみんながリーダーシップを出しやすい環境を彼が作ってくれていたので、一人ひとり個性を発揮することができたと思う」と振り返り、田代がチームをつなげる貴重な存在だったと話した。
昨シーズンは故障の影響でCSファイナルのコートに立てなかったこともあり、「1年前の僕なら考えられない状況」と牧。「田代さんにしても、(渡邉)飛勇にしても、辛い時期に連絡を取り合ってきた。その3人でコートに戻ってこられて優勝できたのがうれしいし、誇らしいと思う」と胸を張った。
その他にも、牧はチャンピオンシップMVPに輝いたアレン・ダーラムの存在や、CSファイナル優勝後に「悔しい」と口にした真意についてもコメント。番組のアーカイブはバスケットボールキングのYouTubeで視聴可能となっている。
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