B1中地区最下位に低迷する富山グラウジーズは12月15日、アンジェロ・チョルが契約満了で退団し、同日付で自由契約交渉選手リストに公示されると発表。また、昨シーズンにシーホース三河でプレーした経歴を持つクインシー・ミラーが、2023－24シーズンの新規選手契約を締結したことも発表した。

　チョルは南スーダン共和国出身の30歳で、206センチ102キロのパワーフォワード。ポルトガル、スペイン、ベルギー、香港といった海外のクラブに加え、日本では仙台89ERS、青森ワッツ、東京ユナイテッドBCに所属した経歴を持つ。今年10月27日に富山への加入が発表され、これまで12試合に出場。1試合平均6.0得点5.0リバウンドをマークしていた。

　チョルは退団に際し、「富山に来て一緒に戦う機会を与えてくれたチームメイト、スタッフの皆さんに感謝したいです。短い間でしたが、このチームでプレーできた時間を大切にしたいと思います。ファンの方々のサポートに感謝します。厳しいシーズンが続いていますが、それでも皆さんは私たちを応援しに来てくれています。これからもこのチームを応援し続けてください。私も彼らを応援していきます。感謝してます！」とクラブを通じてコメントした。

　一方、チョルと入れ替わりで加入したミラーは、アメリカ出身で現在31歳。208センチ107キロの体格を誇るスモールフォワード兼パワーフォワードだ。2012年のNBAドラフトで2巡目全体38位指名を受けデンバー・ナゲッツに入団すると、サクラメント・キングス、デトロイト・ピストンズでもプレー。その後は、NBA下部のGリーグや世界各国でキャリアを重ねた。2023年1月に加入した三河では、レギュラーシーズン28試合（先発21試合）に出場し、1試合平均18.6得点8.7リバウンド1.5アシストを記録。三河を退団後は、東アジアスーパーリーグ（EASL）にも参戦しているTNTトロパンギガ（フィリピン）でプレーしていた。

　ミラーは今回の契約について、「富山に来て、このチームのみんなと一緒になれることに本当に感謝しています。私たちはすでにうまく噛み合ってきていると思いますし、これからが楽しみです。ファンの皆さんの温かい歓迎にも感謝しています！レッツゴー富山！」とクラブを通じてコメントした。