2024.01.08

大黒柱が長期離脱の川崎…チーム一丸で迫る天皇杯へ「ニックの気持ちも受け取って…」

A東京との第2戦では試合序盤から躍動し、チームをけん引した藤井[写真]=B.LEAGUE
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 1月7日、Bリーグの第16節が各地で行われ、川崎ブレイブサンダースアルバルク東京とアウェーで対戦。クラブは公式ホームページをとおして、試合後のコメントを伝えている。

 第1戦では、第1クォーターにニック・ファジーカスが負傷離脱し、79-94で敗戦。ファジーカスは試合後、左ヒザ関節内側側副靭帯損傷のため、全治未定と診断されると、さらに第2戦ではビッグマンのジョーダン・ヒースもコンディション不良のため欠場となる。川崎は第1クォーターから藤井祐眞が5本の3ポイントをすべて沈め、17得点と気を吐くが、最後は76-99で連敗を喫した。

「インサイドの要が居ない中でも、随所で選手たちがいいファイトを見せてくれた」と語った佐藤賢次ヘッドコーチは、「内容的にいい前半を作れていた中で、前半終わりにランを作られたところがポイントだったと思います。(レオナルド・)メインデル選手を藤井選手につけてきて、ボールを停滞させられたところへ対処できなかったのが大きかったです」と敗因を語った。

 20得点6アシストとチームをけん引した藤井は、「昨日の夜、ニックと話したときに彼が『明日絶対に勝って』と言っていたので、ニックの気持ちも受け取って出だしから自分がやってやるぞという気持ちで入りました」と、試合前の心境を明かした。

ファジーカスの離脱により、今後も藤井のさらなる活躍が求められる[写真]=B.LEAGUE

「インサイドの二人が欠けてしまい、リバウンドの部分で苦しい試合でしたが、チームとして戦えていた部分もある」と話す藤井は次戦、1月10日にホームで開催される長崎ヴェルカとの天皇杯の準々決勝に向けて力を込める。

「ニックが抜けた状況でどうやって戦っていくか、これから話をしていかなくてはいけないと思いますし、オフェンスのオプションはいろいろあるので、チームとして最適な方法を選べるようにしっかり準備したい」

 また、パワーフォワードとしてステップアップが求められる鎌田裕也は、「リバウンドのところはチームとして解決していかないといけないですし、一人ひとりがもっとハードにプレーして、ファウルになってもいい覚悟で身体をぶつけて、獲らせないくらいの気持ちでやっていかなければならない」と明言した。

 今シーズン限りでの現役引退を表明していた大黒柱の離脱。チームとして苦境に立たされた状況で、すぐさま天皇杯を戦うことになったが、鎌田が「一発勝負なので、最初からエナジー全開でチーム全員で戦っていきます」と力強く語ると、篠山竜青は「苦しい状況にありますが、気持ちを見せて何か感じてもらえるような試合をしなければならないと思っています。天皇杯はホームでできるのでそこでいいパフォーマンスができるよう準備したい」とファンへメッセージを送った。

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