2025.05.25
5月24日、Bリーグの年間王者を決める「りそなグループ B.LEAGUE FINALS 2024-25」の第1戦が横浜アリーナで開催。4年連続ファイナル進出を果たした琉球ゴールデンキングス(西地区1位)は宇都宮ブレックス(東地区1位)と激突し、68-81でGame1を落とした。
試合後の会見に出席した琉球の桶谷大ヘッドコーチは「今日は小川くんがゲームを決めた」とベンチからの出場ながら、3本の3ポイントを含む15得点を挙げた宇都宮の小川敦也を称賛。個人としての活躍のみならず、それがチームに好影響を与えたと指摘した。
「Xファクターとして、好シューターと言われる選手が3ポイントを3本決めて、そこから僕たちがビハインドを背負ってしまった。相手はアドバンテージを得て気持ち的にも波に乗り、その後も3ポイントがどんどん入った」
実際、宇都宮はこの試合で3ポイント成功率41パーセント(16/39)と好数値を記録。特に終盤、琉球が追い上げを図ったタイミングでギャビン・エドワーズやグラント・ジェレットが突き放す3ポイントを決めるなど、要所での成功も光った。
また桶谷HCはXファクターとなった小川の活躍は、チームのフリースローにも好影響を与えたと感じたようだ。
「正直僕たちはリーグで一番のフリースローチーム、逆に宇都宮さんはリーグでもミスが多く、CSに入っても全然入っていなかったなかで、ああして誰かがXファクターになってゲームが動いた時に、みんなが気持ちよくプレーできるようになる」
琉球はフリースローに関してレギュラーシーズンで成功数933本、成功率77.9パーセントとともに1位の数字を記録。一方で宇都宮は成功本数681本で16位、成功率71.0パーセントで17位と、桶谷HCが指摘する通りフリースローに関しては下位の成績だった。しかし、この試合では琉球は成功率57.1パーセント(12/21)に止まり、宇都宮の63.6パーセント(7/11)に及ばなかった。
誰かが“Xファクター”となる瞬間に、チーム全体が勢いづいてしまう。だからこそ、「簡単にXファクターを出させないこと」が、次の試合での最重要ポイントになるという。チャンピオンシップは2戦先勝方式。依然として両チームに優勝の可能性が残されている。
「CSに入ったら、どんな状況でも2個勝って初めて“勝ち”になる。それは変わらない。まずは明日、1個取る」(桶谷HC)
相手チームを称賛しつつも、巻き返しへの強い意志をのぞかせた桶谷HC。Game2では自らのチームから“Xファクター”を生み出せるか。その采配に注目が集まる。
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