2025.10.27
8月28日、横浜BUNTAIで富樫勇樹(千葉ジェッツ)プロデュースイベント『UNAVERAGE FES.』が2年連続で開催。原修太、渡邊雄太、金近廉(いずれも千葉J)、安藤誓哉(横浜ビー・コルセアーズ)、辻直人(群馬クレインサンダーズ)、田渡凌(しながわシティバスケットボールクラブ)、バレーボールの井上愛里沙、柳田将洋、ブレイキンのShigekix、体操の谷川航、柔道の出口クリスタ、クライミングの楢﨑智亜、楢﨑明智、野口啓代、バドミントンの松友美佐紀、卓球の水谷隼も駆けつけた。
イベント開始前、コンバースから発表された富樫のシグネチャーモデル『CONS UNAVERAGE MID』がお披露目。12月に発売予定の一足を履いた富樫は代名詞の3ポイントシュートを沈め、早速会場を盛り上げると、「FIBA アジアカップ2025」で着用したモデルにその場でサインを入れ、観客2名にサプライズプレゼントした。
出演者が次々とコートに姿を見せると、イベントはShigekixのパフォーマンスで幕開けした。その後氣志團が最初のミュージックライブを披露すると、綾小路翔から名前を呼ばれた辻がリーゼントと学ラン姿で登場。お馴染みのセリフを真似て「辻のところに来ないか?」と呼びかけ、“辻團”として「この1週間はバスケより練習してきた」というダンスを見せつけた。氣志團は10-FEETの『第ゼロ感』も歌い、綾小路は「バスケットボールを最近大好きになりました。バスケファンになりました。新参者ですけど、仲良くしてください」とメッセージを送った。
Team TogashiとTeam Kanechikaに分かれ、バスケットボール、バレー、卓球、体操、バトミントンそれぞれの競技を合わせたスペシャルゲームを実施。辻が3ポイントを放つ際に地毛で作ったリーゼントに阻まれれば、出口や谷川は競技力を活かしてキレイな倒立前進を披露した。「パリ(オリンピック)よりも緊張しています」と出場前に語ったShigekixは「しばらくはブレイキンを休んで、(苦戦した)卓球を練習しようと思います」と話し、会場の笑いを誘った。
続いてMONGOL800がミュージックライブに登場した。赤いタンクトップを着用した粒マスタード安次嶺がコートに立ち、3ポイントを試投。ネットを揺らせなかったものの、上江洌清作から「諦めたらそこで試合終了だよ」と声を掛けられると、2度目の挑戦で見事に成功させた。会場を大いに沸かせたパフォーマンスに、出演者もコートに飛び出して大興奮だった。

[写真] = SARUYA AYUMI
口、唇、声帯などを使って様々な音を表現するビートボックス世界王者のJairoもミュージックライブに。楽器を使わない独特のパフォーマンスで会場を魅了した。その後の3ポイントバトルでは同点で迎えた3人目にキャプテン同士が直接対決。富樫が最後のロゴスリーを決め、前年のリベンジを果たした。
イベントの間には富樫が出演者へ質問。「引退する前と後で変わったこと」を聞かれた水谷は「一番わかりやすいのは年収」と即答し、「お金がやっぱり減ります。現役は長くやったほうがいいと思います」と続けると、富樫は「もう32歳なので、どこかで引退というのはちょっと思うじゃないですか。こう言われると、(49歳で現役を引退した)折茂(武彦)さんぐらいを目指そうかな」と笑顔で話した。

イベントを締めたのはPUFFY。『渚にまつわるエトセトラ』が披露されると、会場全体が「カニ食べ行こう 割り切って行こう」などと合唱し、フィナーレを迎えた。富樫は「たくさんのアスリート、素晴らしいアーティストに来ていただいて、みんなで盛り上げられたのをうれしく思います。声援や手拍子で雰囲気を作ってくれたお客さんにも感謝したいと思います。本当にありがとうございます」と振り返り、「来年、またお会いしましょうー!」の言葉で終演を迎えた。
人、音楽、文化、スポーツなど様々な垣根を越えたイベントはあっという間に終了。会場で楽しんだファンはもちろん、「刺激をいただいた」(松友)、「いい経験でした」(渡邊)と明かした出演者にとっても有意義な時間になったことだろう。

取材・文=酒井伸
2025.10.27
2025.10.06
2025.10.03
2025.08.28
2025.08.28
2025.08.26