2025.10.15
インディアナ・ペイサーズのタイリース・ハリバートンが、8月29日にX(旧Twitter)でとあるコメントを投稿し、その内容が話題を呼んでいる。ハリバートンがNBA公式アカウントをメンションして投稿したコメントは、以下の通り。
「ふと思ったんだけど、NBAはいつになったらバックボードに当てたロブをアシストとしてカウントしてくれるんだろう?」
ロブとは山なりのパスを指し、ほとんど場合アリウープパスを意味する。現在のNBAではバックボードやリングといった物体の一部を使用したパスはアシストとして認められず、オフィシャルのスコアに残らない。さらに、このようなパスはフィールドゴールの試投回数に含まれるため、明らかなアシストにも関わらず、自らのフィールドゴール成功率を落とす行為に繋がってしまう。
古くは2002年のNBAオールスターでトレイシー・マグレディ(元オーランド・マジック他)が披露した“1人アリウープ”など、バックボードを使用したアリウープダンクは長きにわたり観客を魅了し続けている。一方でスタッツには記録に残らないという不条理に対して、2023-24シーズンのアシスト王にも輝いたハリバートンが異議を申し立てた。
すると、2024-25シーズンのアシスト王でもあるトレイ・ヤング(アトランタ・ホークス)がそれに続き、以下のコメントを投稿した。
「これは面白い事実、、アシストとして認められないとわかってから、俺はそういうパスをするのをやめたよ」
ヤングのリプライにハリバートンも即座に反応し、「君も、僕もやめたね」と投稿した。今のリーグを代表する名ガード2人がNBAのルールにユーモアを込めて疑問を投げかけ、やんわりとルール改正に向けた進言をした形となった。
もしハリバートンやヤングの要求が仮に通った場合、“1人アリウープ”はアシストと得点を同じ選手が記録することになるなど整理しなければならない部分は残るだろうが、華麗なパスで観客を魅了するプレーが増える可能性も存分にある。今回の声がリーグに届く日は来るのか、NBAの次なる進化に注目が集まる。
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