2025.10.07

EASL初参戦へ「多くの学びと成長の機会にしたい」…宇都宮指揮官、難敵を下し開幕連勝に手応え

初参戦のEASLをはじめとする国際ゲームで戦う意味を語った宇都宮のコロネルHC [写真]=B.LEAGUE
バスケットボールキング編集部

 10月3日の第1戦でアルバルク東京に81-56と快勝した宇都宮ブレックスは、10月5日の第2戦でもアルバルク東京を66-64で下し、敵地での開幕カードを2連勝で終えた。試合後、ジーコ・コロネルヘッドコーチが会見に臨み、2試合を通したチームの戦いぶりと、今シーズンから出場するEASL(東アジアスーパーリーグ)への意気込みを語った。

 「(アルバルク)東京は2日前の試合から大きく改善してきた。多くの主力を欠きながらも、あれだけの戦いを見せたのはチームとしての結束と組織力の表れだ」と、まずは相手を称賛した。そのうえで、「我々はシュートが入る日なら快勝できるチームだと信じている。ただ、この日は第2クォーターで良いショットを打っても決め切れなかった。それでも守備とリバウンドで勝ち切る方法を見つけたことが大きい」と語り、苦しい展開でも勝利をつかんだチームの粘りを評価した。

 宇都宮はここ2シーズンを48勝、51勝と安定した成績で戦っており、「このグループは常に一貫性を持って結果を残してきた。今シーズンもそれを証明し続けなければならない」と述べ、開幕2連勝にも慢心することなく、継続的な成果への意識を強調した。

 続いて、今シーズンから初参戦するEASLへの意気込みについて問われると、「チームの中には、これまで達成できなかったことに挑戦したいという強いモチベーションを持つ選手がいる。EASLはそのための素晴らしい機会になる」とコメント。さらに「多様なスタイルを持つ強豪と対戦することで、より多くの学びと成長のチャンスが得られる」と続け、国際舞台を通じたチームの進化を見据えた。

 EASLで対戦するアジアのクラブの印象について問われると、「台北富邦ブレーブス(台湾/P. LEAGUE+)の準備はこの会見が終わってから始めるので、正直まだ多くは語れない」と前置きしたうえで、夏に出場したFIBAインターコンチネンタルカップでの経験を振り返った。「ウニカハ(スペイン)と対戦したかった。たとえ敗れる可能性があっても、ヨーロッパの集団的なバスケットに挑むことが我々を引き上げてくれると考えていた。アフリカのチームからはフィジカルの強さや高い身体能力を学んだ」と語り、多様なバスケット文化との対戦から得た収穫を明かした。

 また、「星川(開聖)や石川(裕大)のような若手が大舞台を経験できたことは貴重な財産になる」とも語り、チーム全体としての学びの意義を強調した。

 宇都宮ブレックスは10月8日に台湾・台北でEASL初戦を迎える予定。対戦相手は台北富邦ブレーブス(台湾 P.LEAGUE+)。Bリーグと国際大会を並行して戦う中、宇都宮ブレックスがそれらを通してどのように成長していくのかに注目が集まる。

文=入江美紀雄

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