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『B MY HERO!』
3年前、夏の全国中学校大会で決勝のコートに立ったのが当時、布水中学校(石川県)の主軸を務めていた津幡高校(石川県)の3年生、清水桃佳と仲谷礼菜だ。その大会は惜しくも決勝で敗れ準優勝となったが、その後、2人は地元石川県の強豪校である津幡の門を叩いた。
今大会、キャプテンでもある清水は、思わず「渋いっ」と唸ってしまうような要所でのシュートが光り、チームの苦しい場面を幾度となく救ってきた。それは仲谷も同じで、ボールの落ちてくるところには必ずいるといっていいほど、大事な場面でリバウンドを奪取した。
だが、高校最後の大会となった「Softbankウインターカップ平成30年度 第71回全国高等学校バスケットボール選手権大会」では準決勝で岐阜女子高校(岐阜県)に敗退。インターハイの準々決勝と同カードとなったが、夏同様に相手に先行され、「インターハイは出だしで差を付けられてしまったので、今回は出だしから思い切りやろうという気持ちで入りましたが、相手のシュート力が上でした。自分たちの速い展開からシュートを打つスタイルもなかなかできなくて、力の差が大きかったと思います」と、清水。仲谷も同様に「序盤から私がミスばかりしてしまい、出だしから相手の流れになってしまったのが悔しいです」と、敗戦に肩を落とした。
「中学の時からずっと一緒にやってきて、『高校でももう一度メインコートに立とうね』とお互いに話をしていたので、それが叶ったことはうれしいです」と清水が言うように、あと一歩で逃した日本一を目指し、努力を重ねた高校3年間。今では多くを語らなくても互いが試合中に何をしたいか分かる仲だ。
「試合中もリバウンドとかルーズボールとかで助けてくれます。中学から一緒にやっている分、心強いです」(清水)
「(高校卒業後の)進路は別々なので、これで本当に最後の大会。(清水は)みんなに声を掛けてくれてシュートも大事な場面で決めてくれるし、頼りになるし、本当に信頼しています」(仲谷)
2人の言葉からもその信頼関係の深さがうかがえる。
優勝の道こそ絶たれはしたものの、明日、一緒に戦う最後の試合で銅メダル獲得を目指す。