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12月28日、大会6日目を迎えた「SoftBank ウインターカップ2018 平成30年度 第71回全国高等学校バスケットボール選手権大会」。女子決勝では岐阜女子高校(岐阜県)が92−74で大阪薫英女学院高校(大阪府)を破り、3年ぶり2度目の優勝を果たした。
表彰式後に行われた記者会見に臨んだ岐阜女子の安江満夫コーチは、「大阪薫英は非常に力のあるチーム。マッチアップゾーンなどもあり、手ごわかった」と、試合を振り返った。さらに、「まずは自分たちの持ち味であるディフェンスを徹底するよう指示をした。選手たちがファールをしないようにディフェンスをしてくれたことも大きかった」と勝因を言及。選手たちを手放しで褒め称えた。
今夏の東海インターハイでは今大会の第1シードの桜花学園高校(高校総体1/愛知県)に決勝で敗れた。その後、国体予選となる東海地区のミニ国体にも敗れ、本大会への出場も叶わなかった。
安江コーチは「フィジカル面で足りない部分があった。そのためトレーニングや普段の練習などを検証した」ことを明かした。「フットワークの再確認もあり、“足作り”の面からやり直してきた。ボールを使わない練習も取り入れた」とも明かしてくれた。まさに足元を見つめ直しての優勝と言えるだろう。
ファンダメンタルに関して、全国でも有数の指導者と言われる安江コーチ。もちろん、それまで積み上げてきたものに間違いはなかったはずだ。しかし、インターハイ、国体予選の結果を受け、あえてその方法を再構築したことが今回の優勝につながった。
「この辺が高校生の大会だなと思った。桜花も安城学園も悔しい想いをしたはず。高校生の試合では負けることが決して恥ずかしいことではなくて、負けの中から得ることも多く、大会が終わった段階から次が始まる」
3年前の優勝を「勢いに乗って気がついたら勝っていた」と振り返った安江コーチ。しかし、今回は勝つための準備をして臨んでの優勝だ。岐阜女子と安江コーチは、また1つ全国で勝つ術を身につけた。
文=入江美紀雄