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4月から新学期がスタートし、高校バスケ界では各チームにルーキーたちが加入。昨年の1、2年生も学年が1つ上がり、ここから本格的なチームづくりを図っていく。今回、バスケットボールキングでは2019年に注目すべき選手を独自にピックアップした。
■女子注目選手(3)森美月(3年/聖カタリナ学園高校/愛媛県)
初速が速く、一瞬にしてディフェンスを抜き去るドライブが持ち味の森美月。162センチと高さこそないが、そのスピードは圧巻で、ドライブからのシュートや味方へのパスなどで得点を演出するガードだ。
中学時代には全国大会でも活躍を見せ、その得点能力の高さはお墨付き。3月に行われた「第47回全関西バスケットボール大会」でも主軸を務め、アグレッシブな攻撃が光った。しかし、森は昨年までは思うように出場機会を得ることはできず、「ディフェンスが課題と言われていて、悔しかったので、ずっとディフェンスの練習をしていました」とこれまでを振り返る。だからこそ、3年生となった今年は森にとっても飛躍を誓う年。目標は、気迫あるプレーでチームをインターハイとウインターカップで準優勝に導いた聖カタリナ学園高校の先輩・熊美里(2018年度卒)。「シュートをねじこむところやディフェンスなどがすごいと思って憧れました」と森は言う。
その羨望の眼差しで見ていた熊と同じ年となった森は、「カタリナは走るバスケットのチームなので、今よりもブレイクを出せるようにしたいです。それとプレーだけでなく、もっとリーダーシップが取れるように、コートの中でしっかりと指示が出せるようにしたいです」と新たに始まる年に、並々ならぬ思いを抱いている。
写真・文=田島早苗