2019.12.24

1回戦で姿を消すこととなった広島皆実・三谷。挑戦の続きは次のステージで

39得点20リバウンドを奪った広島皆実の三谷[写真]=伊藤 大允
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「力負けです。攻守にわたって相手が気持ちの入ったプレーをしていました」

「SoftBank ウインターカップ2019 令和元年度 第72回全国高等学校バスケットボール選手権大会」の男子1回戦、市立船橋高校(千葉)と対戦し73―91で敗れた広島皆実高校(広島)の藤井貴康コーチはこう試合を振り返った。

 第1クォーターで9点のビハインドを負った広島皆実。その後はエースの三谷桂司朗を中心に幾度となく追い上げるのだが、1桁差まで詰めれば再び10点差を付けれらるなど、第1クォーターの点差が後々まで響き、最後まで市船橋を捉えることはできなかった。

「相手にリードされたことで思い切りがなくなり、萎縮していたところがあったと思います。もう少しオフェンスのバランスが良ければ展開は違ったとは思いますが、それも現状の力です」と藤井コーチ。

 また、三谷は「リバウンドやルーズボールなどで、気持ち的な面で相手が一枚上手でした」と試合を振り返った。

 この試合、大会屈指のオールラウンダーとして注目された三谷に対し、市船橋は複数の選手がマッチアップし、その都度、執拗なディフェンスを施した。

 しかし、三谷も「どの選手も自分よりは背が低いことは分かっていました。相手のファウルトラブルになることも意識してインサイドで体を張ってしつこくゴールを狙うことを心掛けました」と対応。39得点20リバウンドで気を吐いた。

 だが、三谷の奮闘も及ばず。終始市船橋にペースを握られ、惜しくも1回戦で姿を消すこととなった…。

エースとして、強気のプレーでチームを鼓舞し続けた広島皆実の三谷[写真]=伊藤 大允

 それでも三谷の挑戦は続いていく。まずは地元のBリーグチームである広島ドラゴンフライズの特別指定選手として、2019年12月27日~2020年3月27日という期間ではあるものの、今月末からB2で戦う。

「高校生でもBリーグで頑張っているという姿を全国の高校生に伝えられたらいいなと思います」と意気込む三谷。世界で通用するプレーヤーを目指して、今後も研鑽を積んでいく。

文=田島早苗

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