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7月25日から30日にかけて北海道で行われる「令和5年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」。夏の祭典の開幕を前に、バスケットボールキングでは今大会で活躍が期待される注目選手をピックアップした。
取材・文=田島早苗
写真=伊藤大允
6月17、18日に行われた「第70回東海高等学校総合体育大会バスケットボール競技」で初の準優勝となった浜松開誠館高校(静岡県)。2年生の後藤音羽は、そのチームにおいてポイントゲッターを担う。
「練習で徹底してやってきたディフェンスを試合で出すことができてたので良かったと思います」と、東海大会を振り返った後藤は、自身のプレーについては、「ディフェンスが甘く、リバウンドに行けなかったときもあったので、それを全国までに修正していきたいし、私のところを警戒して相手が守ってきてたときに、味方の生か仕方をもっと身につけていきたいです」と、言う。
個人としては課題を多く挙げていたが、東海大会では得点やリバウンド、そして相手の大型センターに体を当てたディフェンスなどで奮闘。中でも、同チームの三島正敬コーチから「姿勢を低く」とアドバイスを受けていたドライブでは、指揮官の言葉どおり、低い姿勢から鋭くリングへと切り込んだ。
後藤本人も、ドライブに関しては「結構通用したと思います」と言う。加えて、「今はもらってからそのままドライブしかないのですが、もっと攻めのレパートリーを増やしていきたいです」と、力強く発した。
父は浜松開誠館高校男子バスケットボール部のコーチで、現役時代はアイシン精機などトップリーグで活躍した後藤正規氏。そして母は名古屋短期大学付属高校(現桜花学園高校/愛知県)出身で、愛知学泉大学、そしてWリーグのシャンソン化粧品とトヨタ自動車でプレーした旧姓竹内高美さん。両親はともに日本代表でも活躍を見せたトッププレーヤーだ。
母の高美さんは、東海大会に向けてもアドバイスをくれたとのことで、「私はすごく緊張しがちなのですが、母は深く考えずにやるべきことやればいいよと言ってくれました」と、笑顔を見せる。
1年生の頃から試合に出場し、2年生となった今年は東海大会やU16女子アジア選手権と、試合を重ねるごとに著しい成長を見せている後藤。「自分が積極的に点を取りに行ったり、リバウンドで貢献したりしたいと思います」と、北海道の地での飛躍を誓っていた。