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バスケどころ、福岡市で開催される「令和6年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」が8月4日に開幕。間もなくパリオリンピックが開幕されるが、北部九州インターハイに出場する未来のオリンピアン候補を紹介していく。
文=小沼克年
「来年はもっと上を目指さなければいけないですし、自分がキャプテンになるので、しっかりとチームをまとめて全国でも勝てるチームにしていきたいです。福岡インターハイもあるので、そこでしっかり日本一を目指せるように頑張っていこうと思います」
2023年のウインターカップで、当時2年生だった清藤優衣はそう誓って大会を後にした。
昨年の精華女子高校(福岡県)は、4年ぶりに出場したインターハイでベスト8。だが、冬の全国大会では1回戦で涙をのんだ。清藤はケガの影響でインターハイのコートには立てず、昨年のウインターカップが「個人としては初めての全国大会」。2年生エースとして両チーム最多の26得点を挙げたが、チームを勝たせることができなかった。
「大事なところでシュートを決めきれなかったり、自分がいくら点数を取ってもチームが勝てないと意味がない」。全国での苦い経験を経て、新チームでは冒頭の言葉どおり主将に就任した。
身長は174センチ。ドライブやポストプレーからの得点に加え、3ポイントシュートも得意とし、サウスポーという点も魅力の1つ。マークマンや状況に合わせて的確なプレーを選択でき、「いろんなディフェンスをされてもしっかり考えながらプレーすることができるので本当に頼もしい存在です」と、大上晴司コーチも大きな信頼を寄せる。「コートの中で常にいい笑顔でメンバーに声をかけてくれます」(大上コーチ)と、笑顔を絶やさずプレーする姿も印象的だ。
自身にとって最初で最後となるインターハイの舞台は、奇しくもチームの地元・福岡。精華女子が誇る“笑顔の大エース”に、期待せずにはいられない。