2021.06.25
23日、「2021年度バスケットボール男子日本代表チーム 国際強化試合 2021(宮城大会)」がセキスイハイムスーパーアリーナ(宮城県利府町)で行われ、男子日本代表が男子イラン代表と対戦した。
この試合、時計が進むにつれて日本のディフェンスが徐々にイランのオフェンスを抑え込んでいく。足が動いてボールマンにプレッシャーをかけていき、イージージュートを許さない。リバンドでもイランの33本に対して日本は37本。ゴール下でもイニシアティブを握った。
最終スコアは85−57。世界ランキング23位、アジア・オセアニアゾーンではオーストラリアについで2位に位置するイランに対し、意外とも思える点差で日本が第1戦に勝利した。イランはコンディションに問題があるのか動きも重く、得意とするアップテンポの攻撃も影を潜めた。
試合後、リモートの記者会見に臨んだフリオ・ラマスヘッドコーチ(HC)は「特にディフェンスには高く評価しています」と満足げな表情を見せた。一方で「イランはこんな試合をするチームではないので、明日以降は同等な試合内容になると思います」と冷静に試合を振り返っている。
ラマスHCは「多くの選手が良いアピールをしました。その中で安藤周人(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)、比江島慎(宇都宮ブレックス)、金丸晃輔(シーホース三河)はいいパフォーマンスを見せてくれました。田中大貴(アルバルク東京)、ベンドラメ礼生(サンロッカーズ渋谷)も評価できるプレーをしていました」と高パフォーマンスを見せてくれた選手の名前を列挙。
そのうえで「個々人だけ評価しているのではなく、チーム全体でいいプレーができました」と、限定された選手が活躍したことによる勝利ではないことも強調した。
宮城、岩手で行われる今大会では東京オリンピックに向けた12名を決めるトライアウトの意味合いが強い。現在、八村塁、渡邊雄太、馬場雄大の3名を含めた18名が代表候補の名前を連ねているが、海外組がロスター入りすることはほぼ確定だと言えるだろう。現状としては残り9名の枠を15名で争うことになる。つまり、6名を振り落とさなければいけないのだ。
特に登録が1名に限られている帰化選手、ギャビン・エドワーズ(千葉ジェッツ)とライアン・ロシター(宇都宮ブレックス)の生き残りは激戦だ。それもあり、この試合ではイラン側の許可を得て、両名を12名のロスターに入れてテスト。ラマスHCは「3試合でカットしなければいけない」と個々のパフォーマンスやチームとの相性を確認した。
ラマスHCの言葉どおり、コンディションが上がってくればイランもこのままでは終わらないだろう。その厳しい戦い中、東京オリンピックへの準備は進んでいく。
文=入江美紀雄
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