2021.07.09

男子日本代表が後半に粘りを見せるもベルギーの3ポイントを止められず惜敗

田中大貴は前半の終盤、積極的なドライブで日本に勢いを呼び込んだ [写真]=加藤誠夫
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 7月9日、「日本生命カップ 2021 バスケットボール男子日本代表国際強化試合 2021(沖縄大会)」が沖縄アリーナで開催。7日に行われた第1戦で日本は79-58でハンガリーに勝利している。

 5日に東京オリンピック男子日本代表内定選手12が発表されたが、この沖縄大会では八村塁(ワシントン・ウィザーズ)と馬場雄大(メルボルン・ユナイテッド)は欠場。この2人を除いたメンバーでFIBAランキング37位のベルギー(日本は42位)と対戦した。

 日本の先発は前回と同じ、田中大貴アルバルク東京)、比江島慎宇都宮ブレックス)、渡邊雄太(トロント・ラプターズ)、シェーファーアヴィ幸樹シーホース三河)、ギャビン・エドワーズ千葉ジェッツ)の5人。渡邊のドライブからのレイアップが決まり、日本が順調にスターを切ったかに見えたが、ベルギーはジレ・ピエール・アントワンが3本の3ポイントシュートを決めたのを筆頭に外角からシュートを決めて25−9とリードを奪った。

 第2クォーター、日本はマンツーマンとシュートが入ると2ー3ゾーンに替わるチェンジングのディフェンスを見せてペースを変えようと試みる。さらにベンチスタートの富樫勇樹千葉ジェッツ)、張本天傑名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)が思い切りの良いシュートを決めて反撃体制を作るが、ベルギーは安定したリバウンドからオフェンスを組み立て、ペースを渡さない。それでも終盤、田中がドライブでベルギー守備網を突破して連続得点。さらに最後は渡邊が1対1からシュートをねじ込み、このクォーターを22−14として前半を折り返した。

厳しいマークにあいながらゴールを目指した渡邊雄太 [写真]=加藤誠夫


 後半、この試合で激しいマークにあう渡邊がゴールへの執念を見せる。ダブルクラッチでバスカンを奪うと、それに呼応してディフェンスのプレッシャーも上がっていった。ジリジリと点差を詰める日本は、終盤、ベンドラメ礼生サンロッカーズ渋谷)がゴール下の渡邉飛勇(琉球ゴール)へパスを通すとダンクを決めてベンチが盛り上がる。さらにラストプレー、ディフェンスの間を割ったベンドラメがパスを通すとゴール下の田中がタイアップぎりぎりでシュートを決め、52−52と追いついた。

 ラストクォーター、金丸晃輔島根スサノオマジック)の3ポイントシュートで逆転に成功、勢いに乗る。さらに攻め立てる日本は渡邉がステップを切ってバスカンを奪うも、ここで渡邊の足がつり、ベンチに下がることになった。その後、ベルギーの反撃にあって逆手を許した日本だが、残り12秒、富樫がフリースローを2本決めて同点に追いつく。しかし、タイムアウト後、残る2.6秒でベルギーはジレ・ピエール・アントワンがコーナーから3ポイントをヒット。最後は守りきり、73−70で日本を振り切った。

 日本は渡邊とエドワーズがともに16得点、比江島が11得点と3選手が2ケタ得点をマーク。一方、ベルギーは日本の4本の対して3ポイントを13本も決めるなど、外角からのシュートで勝り、勝利を呼び込んだ。

■試合結果
日本 70-73 ベルギー
日  本|9|22|21|18|=70
ベルギー|25|14|13|21|=73

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