2021.08.25
「日本生命カップ 2021 バスケットボール男子日本代表国際強化試合 2021(沖縄大会)」の第2戦、日本代表はベルギー代表に70-73と惜敗。それでも第1クォーターで16点のビハインドを追いながら第2クォーター以降追い上げを図り、一時は逆転に成功した。その中で試合終盤に気持ちのこもった攻めを見せたのが11得点を挙げた比江島慎(宇都宮ブレックス)だ。
この試合、スターターを務めた比江島は、第4クォーター残り8分を切って渡邊雄太(トロント・ラプターズ)が足を痛めてベンチに下がると、ちょうどその交代としてコートイン。「あの時間帯に関しては相手のファウルが混んでいたので、力強くドライブすることと最後のフィニッシュまで行くこと」を心掛け、果敢にリングに向かったことを、試合後のリモート会見で語った。
「雄太がいなくなったからとかではなく、最初から攻める意識はありました」という比江島。「(結果として)ファウルももらえてフリースローでも得点をできたので、ああいったプレーを最初からしないといけないし、次の試合もドライブなどはしていきたいと思います」と第3戦に向けての課題も口にした。
「出だしで相手のペースで持っていかれ、自分もスタメンで出ている中、ターンオーバーで入ってしまったので、責任を感じますし、反省しないといけないところがあります。それでも、チームでしっかり我慢して自分たちのリズムに持っていけたことは良かったです。本番ではこういった出だしになると追い付けないので、修正していきたいです」とベルギー戦を総括。
「体の当て方、ボールを持っている時の手の使い方、また調子が良くない時間帯もディフェンスで修正できるようになりました」と宇都宮へ移籍したことによる成長を語る日本のポイントゲッターは、20代前半から日本代表の主軸として戦い、今やなくてはならない存在となった。
「いろんな経験もしてきました。しっかりリーダーシップを取ってやらないといけないと思っているし、自分の仕事だと思っています」と語る比江島が見据えるのは、目前に迫ったオリンピック。その大舞台でしっかりと役割を果たすためにも、沖縄大会最終戦となる第3戦(対フィンランド代表)は大きな意味を示す試合となる。
文=田島早苗
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