2023.08.21
8月19日、有明アリーナで「SoftBank CUP 2023(東京大会) バスケットボール男子日本代表国際強化試合」が行われ、日本代表(FIBAランキング36位)がスロベニア代表(同7位)と対戦した。
試合は第1クォーターこそ5点ビハインドの接戦だったものの、第2クォーターから徐々に点差をつけられ、2ケタのリードを許すことに。世界トップレベルのチームを相手に、後半でも試合の流れをつかむことはできず、最終スコア103-68で敗れた。
トム・ホーバスヘッドコーチは試合後の会見で、「前半のディフェンスは悪くなかったんですけど、後半はトラップとか普通のディフェンスより少しギャンブルしたんです。やっぱりドンチッチは止まらないんですよ。特別な選手だから、いいディフェンスをしてもビハインドパスやレーザーパスを出されます」と相手エースのルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)について言及した。
また、指揮官は「うちのオフェンスはシュートが落ちていたので、相手がトランジションアタックをしてきました。ちゃんとシュートが入らないと、ディフェンスのセットが上手にできないんですよ」と話し、放った46本の3ポイントのうち、決まったのがわずか10本(成功率21.7パーセント)と低迷した日本のアウトサイドシュートが、ディフェンスにも悪影響を与えることとなった。
「自分の役割をちゃんとやらないとこういうゲームなります」と語るホーバスHCは、第4クォーター残り3分36秒に18点差に詰めた場面を例に出し、厳しい言葉を発した。「そこからスロベニアは17-0(のラン)だよ。こういう世界レベルの試合では、ちょっと連続でシュートを落としたらすぐこうなる。うちのバスケットをやらずに1対1ばったりだったから、そこは絶対に直します」。
東京大会での3連戦でスターターを務めた河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ)について聞かれると、「彼は言い訳をせずに本当に頑張った。ケガは治ったけど、まだ100パーセントじゃないです。韓国遠征が終わってから5対5に入りました。だから彼はまだプレシーズンぐらい(のコンディション)かなと思います。だからこの3ゲームでいっぱい出したかったですし、良くなってきたと思います。シュートはまだあまり入らなかったけど、僕はもう彼の心配はしていないです」と、その奮闘ぶりを称えた。
さらに、同じくケガに苦しんだジョシュ・ホーキンソン(サンロッカーズ渋谷)については、「ジョシュもコンディションはまだ100パーセントじゃないです。3〜4分ぐらい試合に出ると疲れるので、シュートがあまり入らない。でもジョシュはリバウンドをよく取ってくれました」とコメント。それでも、スロベニア戦では12得点12リバウンド4アシスト2ブロックをマークし、復調の兆しを見せた。
また、15日のアンゴラ戦で足首を負傷した渡邊雄太(フェニックス・サンズ)については、「雄太はドイツ戦で長い時間出したいけど、そこまでいけるかどうか分からない」と語り、パワーフォワードとセンターのインサイド陣のコンディションに不安が残ると明かした。
「やるしかないです。一生懸命準備しました。一生懸命準備した自信はあります。最後の2ゲームはあまり結果が出せなかったけど、私はもう25日だけを考えています。頑張ります」
ついに開幕が目前まで迫った「FIBAワールドカップ2023」。日本代表は1次ラウンドで、25日にドイツ(同11位)、27日にフィンランド(同24位)、29日にオーストラリア代表(同3位)と対戦する。
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