2023.08.27

日本代表、格上フィンランド相手に大金星!  第4Qに河村勇輝&富永啓生の活躍で逆転勝利

マルカネンのマークに遭いながらシュートを放つ渡邊雄太 [写真]=伊藤大允
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 8月27日に沖縄アリーナで「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」の1次ラウンドが行われ、グループEでは男子日本代表(FIBAランキング36位)がフィンランド代表(同24位)と対戦した。

 日本は敗れたドイツ代表(同11位)戦同様、富樫勇樹原修太(ともに千葉ジェッツ)、馬場雄大渡邊雄太(フェニックス・サンズ)、ジョシュ・ホーキンソンサンロッカーズ渋谷)の5人が先発に名を連ねた。

 3ポイントシュートで先制点を許したが、馬場がダンクでチーム初得点を挙げれば、渡邊がジャンプショットを成功。ホーキンソンが相手のファウルを受けながらシュートを決めるなど、開始約3分間で7-5とリードを奪った。

 213センチのラウリ・マルカネン(ユタ・ジャズ)を筆頭に、200センチ超の選手を多くそろえる相手に対し、ホーキンソンを中心にゴール下でも奮闘。一時得点が止まったものの、比江島慎宇都宮ブレックス)が“4点プレー”、河村勇輝横浜ビー・コルセアーズ)がドライブと、ベンチ出場の選手も躍動した。第1クォーターだけで6個のターンオーバーを誘発し、馬場と吉井裕鷹アルバルク東京)がともに2スティールを記録。格上のフィンランドを相手に22-15と7点のリードで最初の10分間を終えた。

 序盤に0-6のランを許した第2クォーターは、開始1分31秒に富永啓生(ネブラスカ大学)の3ポイントで応戦。富永が同3分56秒に再び3ポイントを射抜いたが、直後に試合をひっくり返された。比江島が得点の止まった時間帯にフリースローでつなぐと、難しい体勢でタフショットを沈めるなど、前半だけで14得点の大暴れ。それでも、チームとして10分間で31得点を与え、36-46と10点ビハインドで試合を折り返した。

第4クォーターに躍動した河村勇輝 [写真]=伊藤大允

 第3クォーターは開始から激しい点の取り合いが繰り広げられ、速い展開に持ち込んだものの、2ケタの点差は縮まらず。終盤に富永と馬場の3ポイントで食い下がり、10点差で最後の10分間に突入した。

 第4クォーターは富永が開始1分8秒に3ポイントを沈めると、相手のアンスポーツマンライクファウルで得たフリースローを2本中1本成功。6点差まで詰め寄ると、ホーキンソンの得点でフィンランドの背中をとらえた。河村の3ポイント、ホーキンソンのレイアップもあり、74-76と2点差に詰め寄った場面で渡邊がコートイン。今度は河村が試合終了残り4分35秒に逆転の“3点プレー”を決めると、同3分52秒に3ポイントを沈めた。

 ホーキンソンが同3分24秒に2本のフリースローを確実に成功。同2分41秒に河村が再び3ポイントを射抜き、リードを9点差まで拡大した。相手に詰め寄られても河村がゲームをコントロールし、ホーキンソンがフリースローでネットを揺らした。同1分22秒に91-86と5点差。タイムアウト直後に河村がまたも3ポイントを決め、直後に富永の速攻でリードを10点にまで広げた。98-88で試合終了。2019年の前回大会、「東京2020オリンピック競技大会」で苦杯をなめた日本代表が歴史的な1勝をもぎ取った。

 ホーキンソンが28得点19リバウンドの活躍でゴール下を支配。河村が25得点、富永と比江島がともに17得点をマークした。

 グループEは各チームが1試合を残して、ドイツ代表(同11位)が2勝、オーストラリア代表(同3位)と日本がともに1勝1敗、フィンランドが2敗。29日はドイツvsフィンランド、日本vsオーストラリアの2試合が行われる。

■「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」1次ラウンド グループE(@沖縄)試合結果
日本代表 98-88 フィンランド代表
JPN|22|14|27|35|=98
FIN|15|31|27|15|=88

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