2023.08.28
8月25日、「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」が開幕し、1次ラウンドのグループDに入る男子日本代表(FIBAランキング36位)は沖縄アリーナでドイツ(同11位)と対戦。試合序盤から劣勢を強いられた日本は、63-81で初戦を落とした。
日本バスケットボール協会は公式YouTubeで、日本代表の密着動画「INSIDE AKATSUKI」を公開。チームとしてのドイツ戦への準備や、試合後の選手たちのコメントなどを伝えている。
トム・ホーバスヘッドコーチは敗戦後のロッカールームで「フィンランド戦は絶対に勝つよ。後半のバスケットをやるなら勝つ。間違いないです。でも最初から最後までやらないといけない」と選手たちを鼓舞。前半は31-53と苦しい展開になったが、後半では32-28とドイツを上回るなど、指揮官が目指す本来のバスケットを発揮することができた。
ロッカールームではキャプテンの富樫勇樹(千葉ジェッツ)も、「次のフィンランド戦は本当に勝てると思う。しっかりと明日もう一回準備していこう」と声を出し、チーム全体で続く第2戦へ気持ちを切り替えた。
試合後のメディア対応を行った渡邊雄太(フェニックス・サンズ)は、「まず自分が迷惑をかけて申し訳ない気持ちです。3ポイントが低い確率(17.1パーセント)になってしまうと、どうしてもこういうゲーム展開になってしまう」と語り、第1クォーターに7本の3ポイントを放つも2本の成功にとどまった自身のプレーについて言及した。
それでも、渡邊は20得点6リバウンド2ブロックと攻防両面でチームをけん引し続けた。「後半にまたズルズルと離されそうな時間帯はあったんですけど、みんな諦めずにやって最後まで戦い切りました。負けは負けでしょうがないので、次のフィンランド戦に向けて切り替えるだけです」。
後半の出だしでディフェンスが機能したことにより、一時日本に流れをもたらしたことについては、「あれを40分間やらないといけない。自分たちが実力で劣っているのは分かっているので、あとはあれを40分間できるかどうかだと思います」と語ると、「勝ちます。頑張ります」と次戦へ向けて力を込めた。
また、比江島慎(宇都宮ブレックス)が「前半は僕らの遂行力が少し欠けていて、後半はそこを高くやれたことで勝負できたと思う。次につながる試合はできたと思うので切り替えてやりたい」と語ると、西田優大(シーホース三河)は「準備してきたものをもっと出せたかなという思いはあるんですけど、それでもみんな全然気持ちが切れていないです。まだ目標に向かって歩んでいる途中なので、まだまだこれからだという気持ちです」と、それぞれ前向きなコメントを残した。
ドイツの厳しいマークを受け、得意の3ポイントをわずか2本しか放つことができなかった富永啓生は、「相手のスカウティングのところで自分に対するディフェンスが強かったです。それでも、もっともっとやっていかないといけないんですけど、チームメートとのコミュニケーションの入れ違いがあったり、うまくオープンになることができないなど、そういうことが続いて大変でした」と、反省点について語った。
それでも、第4クォーター残り57秒には3ポイントを沈めた富永。「得失点が関わってくるとすれば、大事な得点にはなるんですけど、試合単体で見ると、あんなところで決めても何の意味もないので、試合の序盤からああいうプレーをしていかないといけないと思いますし、そこはもっと責任を持ってやっていきたいです」と厳しい表情を浮かつつも、「この負けは痛いんですけど、切り替えて次のフィンランド戦では見違えるような日本のバスケをできるように頑張ります」と意気込んだ。
この試合で15得点4リバウンドと奮闘した馬場雄大は、「僕たちだけじゃなくて、日本が一つになって戦ってくれているなというのはすごく感じました。善戦じゃなくて勝利をお届けすることが僕たちの仕事だと思っているので、得失点差もありますし、最後の1秒まで40分間どの試合もコートにいる限り全力でプレーして、(ファンと)一緒になってやっていきたいと思います」と語り、背中を押してくれるファンととともに、大きな勝利を目指す。
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