2023.08.31

バスケW杯日本代表が五輪出場へ重要な一戦…不安要素あるベネズエラから2勝目なるか

ホームアドバンテージも力にしたい日本代表[写真]=伊藤大允
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 8月31日、「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」17-32位決定ラウンドにまわった日本代表(FIBAランキング36位)は、1次ラウンドで挙げた1勝を手に、ベネズエラ代表(同17位)との一戦に臨む。

 今大会のアジア最上位に与えられるパリオリンピック出場権獲得を目指している日本代表は、他のアジア5カ国が1次ラウンドで3連敗したなか、アジア勢で唯一の白星を挙げ、1勝のアドバンテージを手に順位決定ラウンドを迎える。

 順位決定ラウンドでは、1次ラウンドの各組下位2チームが、4つのグループにわかれ、1次ラウンドの勝敗や得失点差を引き継いで各組の順位を決定。パリ五輪切符の行方を左右する最終順位は、各組1位が17~20位、同2位が21~24位、同3位が25~28位、同4位が29~32位となる。日本にとっては他グループのアジア勢の成績も気になるところだが、とにかく順位決定ラウンドで好成績を残すことが求められる。

 グループEで3位だった日本代表は、同4位のフィンランドとともに17-32位決定ラウンド・グループOに配属。このラウンドでは1次ラウンドで対戦したフィンランドとは対戦せず、グループFで下位に沈んだベネズエラとカーボベルデと対戦する。

 まず、31日に日本が対戦するベネズエラはFIBAランキング17位の中堅国。アメリカ予選では強豪アルゼンチンを下して勝ち上がってくるなど力を見せていたが、今大会は1次ラウンドでスロベニア、カーボベルデ、ジョージアに3連敗。日本代表・富樫勇樹の高校時代の同級生としても知られるミチャエル・カレラと、司令塔のヘルゴリ・バルガスが負傷離脱するアクシデントにも見舞われるなど、ここへきて苦しいやりくりを強いられている。

 過去3試合のスコアリーダーは、1試合平均10.3得点のガーリー・ソホで、同9.3得点7.0リバウンドのネストル・コルメナレス、同9.7得点5.3アシストのエイステル・ギジェントらがチーム内スタッツの上位に並ぶ。チーム全体では外角からの攻撃も多く、1次ラウンド初戦のスロベニア戦では3ポイント成功率40%(16/40本)をマークした。

 日本にとってポジティブなのは、1次ラウンドで苦しめられたドイツ、フィンランド、オーストラリアと比べて“高さ”がないこと。さらに連戦のベネズエラに対して、中1日を空けて試合に臨める日程も追い風だ。世界トップクラスの相手と対峙した経験、そして沖縄アリーナの大歓声も力に、まずは自力で今大会2勝目を掴み、悲願のパリ五輪出場へ前進したい。

 今夜20時10分開始予定のベネズエラ戦の模様は、日本テレビ系列とNHK沖縄で生中継、DAZNとTVerでライブ配信される。

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