2023.08.31
8月31日に沖縄アリーナで「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」の17-32位決定ラウンドが行われ、グループOでは男子日本代表(FIBAランキング36位)がベネズエラ代表(同17位)と対戦した。
1勝2敗で1次ラウンドを終えた日本は、17-32位決定ラウンドの2試合に勝利すると、自力でアジア勢1位として「2024年パリオリンピック」の出場権を獲得できる立場。ベネズエラ戦には河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ)、比江島慎(宇都宮ブレックス)、馬場雄大、渡邊雄太(フェニックス・サンズ)、ジョシュ・ホーキンソン(サンロッカーズ渋谷)の5人が先発に名を連ねた。
河村のアシストから渡邊が3ポイントシュートを沈め、直後に決め返される形で試合がスタート。ディフェンスで相手のミスを誘発すると、河村のフリースロー、比江島の3ポイントで加点し、渡邊が豪快なワンハンドダンクを披露した。第1クォーター残り5分1秒の時点で10-14と4点ビハインド。富樫勇樹(千葉ジェッツ)、渡邊が得点を重ねたものの、4点差のまま最初の10分間を終えた。
第2クォーターは0-8のランで始まり、12点差まで広げられた開始2分57秒にたまらずタイムアウト。比江島の3ポイントでスコアを動かすと、河村が“3点プレー”を成功させて再び1ケタ点差まで戻した。吉井裕鷹(アルバルク東京)もスティールからファウルを受けながらシュートを成功。フリースローこそ外したものの、追い上げの兆しを見せた。
相手のファウルがかさんだところで河村が積極的なドライブを見せれば、富永啓生(ネブラスカ大学)の長距離砲で第2クォーター残り2分3秒に33-36。残り2分間で3ポイントを含む5失点を喫したものの、馬場が“3点プレー”を成功させ、36-41と5点差でハーフタイムを迎えた。前半を終えて河村がチーム最多10得点をマーク。渡邊が9得点、比江島が6得点を挙げたが、大黒柱のホーキンソンが無得点にとどまった。
第3クォーターは序盤にホーキンソンが2本のフリースローを沈めると、渡邊がブロックに2連続3ポイントと攻守両面で躍動。しかし、馬場が負傷により、一時ロッカーに下がるアクシデントが起こった。一時1点差まで詰め寄ったものの、相手の勢いを止められずに第3クォーター残り3分16秒に46-57と11点ビハインド。相手のテクニカルファウル後から流れを引き寄せ、渡邊、富永が速攻から得点を挙げるなど、9点差まで迫った。
勝負の第4クォーターは河村の速攻で追い上げれば、開始4分22秒から比江島が3ポイントを含めた連続得点。得点を許しても食らいつき、試合終了残り2分50秒に3点差と背中をとらえた。同2分16秒に渡邊のフリースロー2本で1点差。馬場が相手のオフェンスを守った直後、比江島がファウルを受けながらシュートを決め、ゲーム最大の15点ビハインドを逆転した。
観客が見守るなか、比江島は確実にフリースローを成功。その後、3ポイントを入れ合うと、比江島が5点差に広げる3ポイントを射抜いた。同17秒には河村のアシストから馬場のアリウープで試合を決定づけた。86-77で試合終了。第4クォーターの逆襲で大会2勝目を手にした。
比江島がチーム最多23得点の活躍。渡邊は21得点8リバウンド2ブロック、河村は19得点11アシスト、ホーキンソンが6得点11リバウンドをマークした。
他国の結果により、パリオリンピックの出場権を獲得は持ち越しとなったが、9月2日のカーボベルデ代表(同64位)戦に勝利することで、自力で出場権を手に入れることになる。
■「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」17-32位決定ラウンド グループO(@沖縄)試合結果
日本代表 86-77 ベネズエラ代表
JPN|15|21|17|33|=86
VEN|19|22|21|15|=77
2023.08.31
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