2025.07.06

日本代表デビュー戦で4ブロック…新星ビッグマン・狩野富成「自分にできることを全うする」

終盤に2連続ブロックを見せた狩野(写真右)にベンチも大興奮[写真]=伊藤大允
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 7月6日に有明アリーナ「日本生命カップ2025(東京大会)」が行われ、男子日本代表(FIBAランキング21位)がオランダ代表(同54位)との第2戦に臨み、74-53で勝利した。

 この試合がA代表デビュー戦となった狩野富成サンロッカーズ渋谷)は、3点プレーを含む4得点に加え、チームトップの4ブロックとビッグマンとして存在感を発揮した。試合後、狩野は自身のプレーと目標、チーム内競争への意気込みなどを語った。

 狩野はまず自身のプレーを振り返って、「持ち味であるジャンプ力とリムプロテクションを活かせたので楽しかったです」と一定の満足感を示し、体格に優れるオランダ代表とのフィジカルバトルについても「十分やり合えた。負けているとは思いませんでした」と手応えを語った。ただ、オフェンス面では課題を認め、「スクリーンの部分などはまだ課題ですが、ここから良くしていきたいと思っています」と語り、さらなる成長意欲もにじませた。

 試合序盤は緊張もあったという。「代表デビュー戦だったので少し緊張はありましたね」と率直な心境を明かしつつも、試合終盤に相手のコーナースリーに対してゴール下から駆け寄ってブロックするなど、自身の機動力と高さを発揮。それでも「もうちょいオフェンスで力になれたらよかったなと思います」と、さらなる貢献を誓った。

「FIBAアジアカップ2025」出場メンバー入りに向けたポジション争いについては、同じセンターの川真田紘也を「一番のライバル」と認め、「ジャンプ力とリムプロテクトの部分では勝てると思います」と自信をのぞかせ、「僕は3ポイントのないビッグマンですが、カッティングやリムプロテクトで少しでも貢献したい」と自らの役割を意識して準備している。

 川真田含めチーム内の競争環境については「もうバチバチです。みんななんでもできて自由なので、自分の持ち味を出してメンバーに残れるよう頑張りたい」と切磋琢磨する姿勢を示し、「その競争は自分の成長につながる」とプラスに捉えている。

 最後に、「自分にできることを全うすること。できないことをやっても意味がないし、自分のロールをしっかりこなすことが大事」と、メンバー定着へまっすぐな姿勢を見せた狩野。今後、日本代表は7月11日と13日に敵地で韓国代表と対戦。19日と20日には再び国内に戻り、「SoftBank CUP 2025(千葉大会)」 でデンマーク代表と対戦予定。サウジアラビアで開催される「FIBAアジアカップ2025」は8月5日から開幕する。

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