2025.08.11

ホーバスHC「3P成功率40%を評価も、攻撃バランスに課題」…グアム戦快勝も改善点示す

グアム戦後、メディア対応したホーバスHC [写真]=fiba.basketball
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 男子日本代表は8月10日、FIBAアジアカップ2025グループステージ最終戦でグアム代表と対戦し、102-63で快勝した。これによりグループBを2勝1敗で終え、準々決勝進出決定戦に進むこととなった。

 開幕前からグループステージで最も重要な試合と位置付けていた8月8日のイラン戦で、日本は70-78で敗れた。この敗戦について、試合後、報道陣に対応したトム・ホーバスヘッドコーチは、「マインドセットを変えなければいけなかった。過去のことを考えればどうしてもネガティブな気持ちになる。未来も完全にはコントロールできないが、“今”はコントロールできる。だから“今”に集中するよう選手たちに伝えました」と説明。さらに、「イラン戦に負けたことで緊張がなくなった」とも語り、この敗戦が精神面でグアム戦でプラスに作用したことを明かした。

 その後、行われた公式会見でホーバスHCは「このゲームは良かった。本当に40分間、選手たちが集中していた」と総括。3ポイントシュートは50本中20本成功(成功率40パーセント)と高確率で決めた一方、「ペイントアタックや2ポイントシュートが足らず、オフェンスのバランスは理想とは違っていた」と課題を口にした。

 また、次戦の相手が韓国かレバノンになる可能性については「韓国も強い、レバノンも強い。もうしょうがない。どことでも頑張ります」と意欲を示した(この試合後に行われた韓国対レバノンは韓国が勝利し、日本の準々決勝進出決定戦の相手はレバノンに決まった)。

 ホーバスHCは「ここから先の相手はより強くなる。どうすれば我々がもっと良くなれるか、そして、もう一つ勝利を掴めるかを考えて臨みたい」とも述べ、圧勝に満足することなく、ノックアウトステージに向けて引き締まった表情を見せた。

取材=小永吉陽子

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