2019.10.04

Wリーグ開幕戦は山梨が東京羽田に勝利。アジアMVP本橋菜子は「気持ちで負けていた」

東京羽田戦で25得点を挙げて勝利に貢献した山梨の水野菜穂[写真]=兼子慎一郎
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 第21回となるWリーグが10月4日に開幕した。

 開幕カードは、昨シーズン6位の東京羽田ヴィッキーズと同11位の山梨クィーンビーズ。東京羽田は、日本が優勝を果たした「FIBA 女子アジアカップ」のMVPである本橋菜子を擁しており、山梨にとっては、本橋をどう抑えるかもポイントとなった。

 すると山梨は、試合出だしからゾーンディフェンスを敢行。これが功を奏し「出だしで相手のゾーンディフェンスに足が止まってしまった」(本橋)と、東京羽田の得点を抑える。そのままディフェンスからリズムをつかんだ山梨は東京羽田に食らい付いていき、前半を32-34と僅か2点のビハインドで終えた。

 迎えた後半、出だしから点の取り合いが続く中、山梨はルーキーの若原愛美らが思い切りの良いシュートを放ち逆転に成功。第3クォーターを終えて50―44と6点リードする。その後も水野菜穂らの3ポイントシュートで一時は2桁得点を付けた山梨。そのまま追いすがる東京羽田を振り切り、最後は73―61で勝利した。

アグレッシブな攻めでチームに勢いをもたらした山梨の若原愛美[写真]=兼子慎一郎

「素直にうれしいです。昨シーズン、東京羽田との2試合は悔しい試合だったので、絶対に負けられないと思っていました」と語ったのは両チーム最多となる25得点を挙げた水野。さらに「個で勝っていかないと厳しいので、オフェンスは昨シーズンに比べて1対1を強化してきました。ディフェンスでは全員で決まり事を徹底するようにしてきました」と開幕までの取り組みを振り返った。

 一方、敗れた東京羽田の本橋は、「気持ちの部分で負けていました。負けるべくして負けたというか…」と語り、自身の出来についても「短いシュートになってしまい、それを試合の中でアジャストできませんでした。明日は修正したいと思います」と語った。

 翌日の10月5日(日)も同カードでの試合となるため、東京羽田にとってはホームコートである大田区総合体育館で勝利を挙げたいところ。「自分のプレーは自分のプレーで引き続き自分らしさを出していきたいです。でも、一人では勝てないので、チーム一丸となって頑張っていきたいです」と、東京羽田・本橋は2戦目以降の抱負を語った。

2戦目以降のリベンジを誓った東京羽田のエース・本橋菜子[写真]=兼子慎一郎

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