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「Wリーグ オータムカップ 2022 in 高崎」の2日目。Bブロックでは、デンソーアイリスが準決勝で日立ハイテククーガーズに勝利し、決勝進出を決めた。
この試合を特別な思いで臨んだのがデンソーの永田萌絵だ。
「新しいチームで、新しいユニフォームを着て試合ができることをずっと楽しみにしていました。サマーキャンプは出られなかったので、オータムカップでいろんな人に見てもらえたことは、自分にとっても、すごく特別な試合になったかなと思います」
永田は、東京医療保健大学時代にインカレで3連覇を経験し、4年生のときには大会の最優秀選手賞も獲得した選手。大学卒業後はトヨタ自動車アンテロープスに入団し、2シーズン、バックアッププレーヤーとしてチームを支え、優勝に貢献した。
そして今シーズン、デンソーに移籍。8月の「Wリーグ サマーキャンプ 2022 in 高崎」は新型コロナウイルス感染症の影響でチームとして不参加となり、今回のオータムカップでも初戦は永田自身が不出場。そのため、準決勝がユニフォーム姿の初お披露目となったのだ。
「トヨタ自動車で2年間、優勝も2回して、いろんなことを経験させてもらいました。でも、(昨シーズンの)優勝後、一番に出てきた感情が『もっと試合に出たい』という思いでした。新たなチャレンジをしたいという気持ちから移籍を決断しました」と、移籍へのいきさつを語った永田。
加えて、ポイントガードへの挑戦という考えもあり、「試合に出たいということと、ガードをやってみたいという気持ちをくんでくれたデンソーで頑張りたいと思いました」とも明かした。
ただ、髙田真希、赤穂ひまわりと、180センチを越える2人が日本代表活動で不在のオータムカップでは、ポイントガードに専念とまではいかず、「(今は)スモールラインナップで速い展開のバスケットをしようということで、ポジションレスというか、誰がボールを運んでもいいという感じでやっています。その中で私自身も1番ポジションをやったり2、3番ポジションをやったり、時には4番ポジションをすることもあるので、様々なことに挑戦している状況です」と永田は言う。
また、「率直に『楽しいな』というのが一番で、ヘッドコーチからもポストアップしたり、ドライブしたりといろんなことにチャレンジしていいよと言ってもらえているので、チャレンジできる楽しさが今、一番大きいですね」と目を輝かせた。
ユニフォーム姿に「いろんな人に『似合ってる』と言ってもらえるので、それがすごくうれしいです」と笑顔を見せた永田。
取材・文=田島早苗