2024.05.08
4月14日、Wリーグの年間王者を決める「京王 presents Wリーグプレーオフ 2023-2024 ファイナル」の第2戦が武蔵野の森総合スポーツプラザで行われ、デンソーアイリス(レギュラーシーズン2位)が73-62で富士通レッドウェーブ(レギュラーシーズン1位)に勝利。初戦を制していた富士通にとっては、逆王手をかけられて第3戦を迎えることになった。
先勝して第2戦を迎えていた富士通は、宮澤夕貴が前半だけで17得点を挙げる活躍を見せ、37-33と第1戦同様にリードを持って前半終了。BTテーブスヘッドコーチは「前半だけを振り返ったらいい試合になりそう」と感じていたようだが、ハーフタイム明けに崩れたリズムを立て直せず逆転負け。第3クォーターだけでオフェンスリバウンド9本をとられる苦しい展開となり、最後は勢いに乗るデンソーに押し切られた。
試合後、ゲームハイとなる27得点をマークした宮澤は、「今日の敗因は相手のオフェンスリバウンドだと思います。昨日9本に抑えられたところを今日は16本取られた。しかも大事な時間帯でそれが続いてしまった。それを3、4本少なくするだけでも自分たちの波に乗れたのかなと思いますし、相手がシュートを外してくれているぶん、そこでディフェンスリバウンドをとってブレークという形につなげられたら、もっと富士通らしさが出せたのかなと思います」と、試合中盤のターニングポイントとなったインサイドの攻防に言及。
キャプテンとして、最終決戦を前にチームにかけたい言葉を問われると、「今シーズンは泣いても笑っても次がラストなので、しっかりと全員で取りにいくこと、優勝することにフォーカスしてやること。富士通のバスケットを全員が信じてやれば、自ずと優勝はついてくると思うので。優勝したい気持ちもありますけど、まずは何をやらなければいけないのかにフォーカスして、全員がもう一度取り組むことだと思います。シャンソンと対戦したセミファイナルも1戦目に勝って、2戦目は負けて、3戦目に勝ったので、そういう面では3戦にも慣れていると思います。もう一度、富士通の走るバスケットをやりたいです」と決意を滲ませた。
また、テーブスHCは、第2戦においては攻守両面にミスが散見されたことを認め、「明日に向けて修正点が3つくらいあります。昨日の勝ちは今日の負けで消えちゃった。もう一発勝負です。ヘッドダウンは絶対にしない。まず修正点をしっかり確認して、明日また強い気持ちで、昨日と今日みたいにいい出だしでいけるように準備していきます」と語った。
富士通の16年ぶり優勝か、デンソーの初優勝か。注目のファイナル第3戦は15日19時ティップオフ予定。試合の模様はNHKBSサブチャンネル(102ch)で生中継、バスケットLIVEでライブ配信される。
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