2020.01.31
2月6日からベルギーにて開催される「FIBA東京2020オリンピック予選大会」に向け、第12次合宿を行っている女子日本代表。1月22日には、メディア向けの公開練習が行われ、同時に合宿に参加している候補選手が発表となった。
参加選手は17名。髙田真希(デンソーアイリス)、渡嘉敷来夢(JX-ENEOSサンフラワーズ)といった主軸選手が名を連ねる中、大﨑佑圭(日本バスケットボール協会)が約2年半ぶりに代表復帰となった。
大﨑の候補入りについて「ベンチからのビッグマン、これまで(数名に)チャンスがありましたが、まだ誰も(チャンスを)つかみ取っていません。今回は大﨑をトライアウトしようと思いました」とトム・ホーバスヘッドコーチはその理由を語る。
さらには、谷村里佳(シャンソン化粧品シャンソンVマジック)や梅沢カディシャ樹奈(JX-ENEOSサンフラワーズ)、また今回も候補入りしているオコエ桃仁花(富士通レッドウェーブ)らの名前を出し「3人とも今まで頑張っていたのですごく考えましたが、今回はチャレンジをさせたい。彼女(大﨑)もこの3か月でトレーニングをして、体を作ってきた。その様子を何度か見に行っていたので、トライアウトはできるところまできていると思いました」(ホーバスヘッドコーチ)とも語った。
特にフィジカルの強さを買っており、「見ていると分からないかもしれませんが、彼女の上半身はすごく強いです。相手にぶつかった時も相手は彼女の動きが嫌なのに、それに彼女は気付いていないぐらい(笑)。それもフィジカルで、そういうところも良いですね」と指揮官は目を細めた。
一方、2017年のアジアカップ以来の日本代表復帰となった大﨑は、「周りのために東京オリンピックに出たい。後は、このタイミングで妊娠と出産を経て、東京オリンピックという大きな舞台を見過ごすことはできなかった。このチャレンジが失敗でも成功でも今後の女性アスリートに何か残すことはできるのかなと思ってチャレンジすることを決めました」と復帰の理由を語った。
それでも、「簡単にポジションは与えない」とホーバスヘッドコーチが言うように、あくまでもトライアウト。大﨑もそれは承知で、アピールポイントに「ディフェンスです。トムが安心してベンチから送り出せる選手になれるかだと思います」と力強く語った。
また、合宿参加メンバーにはWリーグで台風の目となっているトヨタ紡織サンシャインラビッツから加藤優希、東藤なな子、日立ハイテククーガーズから得点力のあるガードの北村悠貴とリーグでも実績を残している選手たちが参戦。この17名から12名が選出され、2月6日からの「FIBA東京2020オリンピック予選大会」に臨む予定だ。
取材・文=田島早苗
写真=兼子愼一郎
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