2021.09.20
9月27日より、ヨルダンで開催される「FIBA女子アジアカップ2021」。同大会で4連覇中の女子日本代表は、9月10日から23日までの期間、13名の選手で強化合宿を行なっている。
キャプテンに指名された林咲希を筆頭に宮崎早織、赤穂ひまわり、オコエ桃仁花、東藤なな子の銀メダリスト5名と、西岡里紗、馬瓜ステファニー、山本麻衣の3x3代表組、さらにWリーグの若手を中心としたメンバーで、アジアの各国がまだ果たしたことがない前人未到の5連覇を目指す。
記者会見に応じた山本は「今まで先輩方が4連覇というすごい成績を残してくれているので、それに続けるようにしっかり優勝したいです。バスケが日本でも注目されていると思うので、自分も小さい選手なりにできることがあるというのを証明したいと思っています」とアジアカップへの意気込みを語った。
高いコンディションで合宿に臨めていると話す山本は「最初の合宿のときは恩塚(亨)ヘッドコーチのバスケットは初めてだったので、すごく考えながら迷いながらやっていた部分もありました。今回の合宿になってからは、あまり考えなくてもスムーズにできるようになってきているので、すごく手応えを感じています。自分がチームに求められていることは、ズレを作った状態でみんなにボールを渡して、オフェンスを組み立てることだと思うので、しっかりそこをやっていきたいです」と語り、迷いなく練習を積んでいるようだ。
現在21歳の山本は「チーム(トヨタ自動車アンテロープス)でもあまりプレータイムをもらえなかったので、昨シーズンは調子も上がらない状態でした」と苦しい時期についても口にした。それでも、3x3代表として東京オリンピックを経験し、今度は5人制の代表候補に選出されるなど、大きなチャンスを迎えている。
「自分のできることを研究したり、シュートも変えてみたり、いろいろ挑戦したことがいい経験になったと思います。我慢して乗り越えたからこそ、今こうやって選んでもらって自分のプレーが表現できています。信じてプレータイムを与えてくれていることに感謝しながら、思いっきりプレーできたらいいなと思っています」
同じポイントガードの宮崎早織や永田萌絵と声を掛け合いながら練習に励んでいると話す山本は「恩塚HCからは自分の強みを活かしてほしいと言われているので、思い切ってシュートを狙うように意識して練習しています。まずはシュートからというのを思って試合に入るようにしています」とコメント。
その言葉の通り、9月3日のオータムカップで行われたシャンソン化粧品シャンソンVマジックとの試合では、4本の3ポイントを含む18得点をマークするなど、存在感を発揮している。
さらに「ディフェンスも自分の武器だと思います。(自身を)得点力があるポイントガードだと思っているので、積極的にシュートを狙いつつ味方も活かしていけたらいいなと思っています」と自信に満ちたコメントを残すなど、山本は高いモチベーションで代表合宿に臨めているようだ。
苦しい期間も腐らずに挑戦し続けた若き司令塔は、この大きなチャンスをものにして、より一層羽ばたくのかもしれない。
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