2021.09.19

自身の成長を実感する中田珠未「自分も貢献できたと思えるような状態で優勝したい」

当時大学生ながら2018年のアジアカップに出場した中田[写真]=W LEAGUE
バスケ情報専門サイト

 9月27日より、ヨルダンで開催される「FIBA女子アジアカップ2021」。同大会で4連覇中の女子日本代表は、9月10日から23日までの期間、13名の選手で強化合宿を行なっている。

 キャプテンに指名された林咲希を筆頭に宮崎早織赤穂ひまわり、オコエ桃仁花、東藤なな子の銀メダリスト5名と、西岡里紗、馬瓜ステファニー山本麻衣の3x3代表組、さらにWリーグの若手を中心としたメンバーで、アジアの各国がまだ果たしたことがない前人未到の5連覇を目指す。

 記者会見に応じた中田珠未は「4連覇したときのアジアカップでは、ケガをした谷村(里佳)さんの代わりに代表に入りました。優勝したことはすごくうれしかったけど、直接試合に絡むことが少なく、自分が貢献した気持ちはあまり持てなかったので、今回はしっかり試合に絡んで、自分も貢献できたと思えるような状態で優勝することが一番の目標です」と意気込みを語った。

Wリーグでの成長を経て、再び代表へ

 2018年に行われたアジアカップでは、中田は大学生として代表に参加した。「前回のときは、学生とWリーグの差を感じることが多かったです。練習について行くのに必死でしたが、昨シーズンはWリーグを経験して余裕を持ってプレーできるようになりました。心に余裕ができたことが、プレーにもいい影響を与えているのかなと思います」と話し、23歳のビックマンは前回大会からの成長を実感している。

 自身の強みをドライブとオフェンスリバウンドと話す中田は「自分の持ち味を強調してできたらなと。チームに求められてることも同じだと思うので、自分のやるべき仕事をハッキリやるだけです」と力強く語った。

 また「海外では自分より大きな相手にマッチアップされることがほとんどだと思うので、それでも決め切れるようにフィニッシュの精度が大事になってくると思います」と話し、代表定着へ向けて必要ことは明確なようだ。

 合宿では「積極的に選手同士がコミュニケーションを取っている」と話す中田。「恩塚(亨ヘッドコーチ)さんの言葉だと『シンクロするように流れるオフェンス』と言われているんですけど、それについていくには慣れと時間が必要だなと思います。決まり事も多くて最初は難しい部分もたくさんありました」と新たなバスケットスタイルへのアジャストの難しさを語った。

 それでも「オータムカップやチーム内でゲームをしていくなかで、少しずつ手応えを感じていて、覚えていることを必死にやるというよりかは、体に染み付いたものが自然に出るようにみんながなってきています。アジアカップまでに、そこの精度を上げていけたらいいなと思います」とコメントし、チームとして一定の手応えはつかめているようだ。

 アジアカップでは、東京オリンピックとはまた違ったスタイルを身につけた女子日本代表チームの戦いに注目だ。

女子日本代表の関連記事