アジアカップ初戦快勝の女子日本代表…主将の林咲希は「楽しみながら戦いたい」

　9月27日、「FIBA女子アジアカップ2021」がヨルダンで開幕し、日本代表は初戦でインド代表と対戦した。FIBAランキングで8位につけている日本は、同70位のインドを攻守両面で圧倒。前半を66－25と大差で終えると、後半に入っても勢いは衰えず、さらに得点を重ねた日本が最終スコア136－46で大勝を収めた。

　試合後のインタビューに応じたキャプテンの林咲希は、「オリンピックが終わってバスケットが注目されてる中で、皆さんがもっとバスケットに夢中になってもらえるようにやろうとしていた」と、銀メダリストとしてプレッシャーを感じていたことを明かした。それでも林は後半に「『このチームで楽しく戦いたい』という気持ちが大きくなった」と心機一転。前半以上に相手を大きく突き放す原動力となった。

　その後、林は新たに代表監督に就任した恩塚亨氏の戦術に言及。「場面場面でアタックする人が決まってるわけじゃないので、どこを攻めても（相手は）守りづらかったと思います」と、従来の戦術との違いを語り、試合運びがうまくいった要因を「このチームは一人一人がポイントゲッターになれる存在なので、思い切ってプレーできていた」と話した。

　一方で、FIBAランキングの大きく離れた相手ということで、記者からは失点を気にする声も。46失点と決して多くはない数字だが、「守れるところもたくさんあったので、そこはコミュニケーション能力だったり、気の緩み」と林自身も自覚していた。「強いチームであればあるほどそこを攻めてくるので、もう一回気を引き締めてやりたい」と、世界2位に輝いたレベルの高さは伊達ではない。

　また、林は次戦・ニュージーランド戦に向けてコメントを求められると、「ディフェンスでは粘り強くすることと、リバウンドの部分では身長差があるので、コートに出ている全員でリバウンドを取りに行って、自分たちのいいオフェンスの流れができたらいいかなと思います」と意気込みを語った。

　加えて林はインタビューの最後に「背も高いしパワーもありますけど、ここから5連覇に向けてチーム一丸となって、楽しみながら戦いたいと思っています。応援よろしくお願いします！」とニュージーランド戦への抱負をコメント。相手の実力だけでなく、スケジュール的にも厳しい戦いとなることが予想されるが、勝利を収めてくれることを願って応援したい。