2021.09.29
9月27日、ヨルダンで「FIBAアジアカップ2021」が開幕し、日本代表は初戦となるインド代表との試合に臨んだ。試合は終始日本が主導権を握り、前半を終えて66-25と大きく相手を突き放す展開に。続く後半でも攻撃の手を緩めず、40分を終えて136-46と、大差をつけての勝利となった。
この試合では、立ち上がりにオコエ桃仁花が3ポイントシュートを2本続けて沈め、そこから日本が流れに乗って攻めることができた。同選手は、試合後のインタビューで「最近、練習でも調子が上がってきているので、その結果が出せたんじゃないかと思います。いつも通りにと思って打っていきました」と振り返り、練習に裏打ちされた成果だと語った。
そんなオコエはわずか14分ほどの出場にとどまったが、5本の3ポイントシュートを含む24得点と効率的な活躍。これについては「今日はプレータイムはまだ少なかったですし、これからもっと強い相手になるので、もっともっとやっていかなければいけないと思います」と、好成績を残しながらも貪欲な姿勢を見せた。
一方で、この初戦では、新しく代表に入った選手も活躍を見せた。そうした選手たちに対しては「『負けられない』っていうよりはむしろ『引っ張っていかなきゃいけない』っていう気持ちでいる」とコメント。新キャプテンの林咲希についても「キャプテンを助けられる役割をできたらなと思います」と、サポート役も期待できそうだ。
また、今大会から新たに女子代表の指揮をとる恩塚亨氏について「自分のやりたい気持ちやワクワクすること、ポジティブにとらえることをモットーにしてやってきている人」と評価。前監督のトム・ホーバス氏は「トムさんは怒りながらも自分のダメなところを直してくれるスタイル」だったと語るオコエは、「自分はトムさんを経験してから恩塚さんを経験しているので、基礎がトムさんのバスケットでできて、今いい結果になっている」と、幸先のいいスタートを切っているようだ。
次戦は、高さ・体格ともにインドに勝るニュージーランドとの対戦が予定されている。記者から意気込みを聞かれたオコエは、「この1カ月くらいの合宿で、センターへの守りを重点的にやったので、その部分をセンター陣みんなで力を合わせて戦っていけたらと思います」とコメント。インサイド陣の奮闘が鍵になりそうだ。
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