2022.02.14

悔しさを滲ませつつも輝きを放った赤穂ひまわり「楽な気持ちで試合に臨めている」

予選2試合で活躍した赤穂が試合後の会見に応じた[写真]=伊藤 大允
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 2月13日、「FIBA女子バスケットボールワールドカップ2022(以下ワールドカップ)予選」、日本対ボスニア・ヘルツェゴビナがおおきにアリーナ舞洲(大阪市)で行われ、日本は激闘の末82-87で惜しくも敗れた。

 試合後の会見に応じた赤穂ひまわり(デンソーアイリス)は「2試合とも勝ってワールドカップ行きを決めたかったので、最後負けて終わってしまったのはすごく悔しいです」と厳しい表情で語った。

 それでも、赤穂がこの2試合で輝きを放ったことは変わらない。初戦のカナダ戦で2本の3ポイントを含む15得点5リバウンド1アシスト1ブロックをマークすると、この試合では4本の3ポイントを沈め、14得点7リバウンド2アシスト2スティール1ブロックと攻防両面で存在感を示した。

「アジアカップのときよりは楽な気持ちで試合に臨めているのかなと思います。あまり考えすぎずに試合を楽しむじゃないですけど、いらないことを考えずに試合だけに集中できています」

 東京オリンピック、アジアカップと国際大会での経験を積んだ赤穂は、プレー面だけではなく、精神的にも大きく進化を遂げ、馬瓜ステファニー(トヨタ自動車アンテロープス)とともに大阪会場のオールスター5へ選出された。

 それでも、赤穂は「外のシュートが入って良かったんですけど、私の仕事はシューターじゃないので、もっと(ペイント内へ)アタックしなければいけなかったなと思います」と自身の反省点へも言及した。

 オリンピックを終えた後、海外選手のブロックに対処してシュートを決め切る練習を積み重ねてきた彼女だが「ブロックをかわすことを意識しすぎてシュートが入らなかったです。相手の高さを気にして打っていたので、まだまだ課題です」とより高度な次元で課題と向き合うこととなった。

 実際に日本はボスニア・ヘルツェゴビナ戦で、20本の3ポイントを46.5パーセントと高確率で決めたものの、2ポイントのシュートは26.7パーセントの成功率でわずか8本にとどまった。赤穂がペイント内でも安定して得点を奪えるようになれば、対戦相手はより困難なディフェンスを強いられることとなるだろう。

 今回出場権を獲得したワールドカップは、今年の9月にオーストラリアで開催される予定だ。この大一番へ向けて、赤穂はさらなる成長を目指す。

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