2022.09.10

吉田舞衣、苦難を乗り越えて日本代表入り「自分にできることを頑張りたい」

長期間の代表活動だったこともあり「厳しい選考の中で『自分で大丈夫なのかな』」といった気持ちもあったという [写真]=伊藤大允
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 9月8日、「FIBA女子バスケットボールワールドカップ2022」に挑む女子日本代表12名が発表。メンバー入りを果たした吉田舞衣(シャンソン化粧品 シャンソンVマジック)がオンライン会見に臨んだ。

 吉田は27名が名を連ねた5月の第1次強化合宿から日本代表活動に参加。長い代表活動期間で苦しい時期もあったという。

「家族には弱音というか、厳しい選考の中で『自分で大丈夫なのかな』といった気持ちを少しだけ漏らしたこともありました。(ワールドカップのメンバーに選ばれて)『何でもやるのではなく、自分にできること、求められていることをやっておいで』と声を掛けてもらいました」

 所属するシャンソン化粧品の李玉慈ヘッドコーチからは活動期間中に後押しを受けたようで、「頻繁にではないですけど、私が落ち込んでるというか、悩んでいる時、ちょうどいいタイミングで『頑張ろうね』といった連絡をくれました」と明かした。

 また、国際大会に向けて「日本だけの強さがある分、相手にしかない強さがあると思います。体の大きさや強さは違います。ただ戦うだけではなく、賢さも必要になってきます。そういう部分で上回ったほうが有利。技術だけではなく、頭の働きも必要だと思います」と話し、ワールドカップ出場を今後のキャリアに活かしていくつもりだ。

「(ワールドカップ出場は)簡単に得られる機会ではありません。大会が終わって振り返った時、満足いく部分があれば、そうではない部分も出てくると思います。それを今後のバスケ人生、そして引退後の人生において『あの時、頑張って良かったな』と思える大会にしたいです。レベルの高いメンバーとバスケができるのは、なかなかないことだと思うので、1日、1日をかみ締めながらプレーしたいと思っています」

「感謝の気持ちを忘れず、自分にできることを見つけて頑張りたい」。日本のカギとも言える3ポイントシュートを体現するシューターが、代表メンバーから漏れた仲間の思いを背負って世界に挑む。

※「吉」は、「土」に「口」

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