2023.07.10
「他国の人と戦うのは初めてですが、コーチたちからも言われているように、得意なシュートを狙うことや、ディフェンスを引き寄せてからのアシストをやっていきたいです。それと、ディフェンスも激しくアグレッシブに頑張ろうと思っています」
ハキハキとした口調で「FIBA U16女子アジア選手権大会2023」に向けての抱負を語ったのは、金澤杏(桜花学園高校1年)。得点源として期待されている171センチのシューティングガードだ。
金澤は、樟蔭中学校(大阪府)のポイントゲッターとして出場した昨夏の「第52回全国中学校大会」(以下全中)で準優勝。「抜くコースが見えるというか、“ここ”というのがあるんです」と言うように、独特のリズムから繰り広げられる1対1でシュートへと持ち込み、得点を量産。全中でも6試合を戦って一試合平均26.7点という数字を残し、全国の舞台で大きなインパクトを与えた。
「中学のコーチに教えてもらったことで、オフェンスが好きになりました」と、今はどちらかといえば、ディフェンスよりもオフェンスが得意。それでも、例年よりサイズが劣る今回のU16女子日本代表では、チームとしてディフェンスに重きを置いているため、金澤も「ディフェンス練習はきついのですが、みんなで盛り上げて楽しく頑張っています。私もディフェンスは得意ではないけれど、チームのために頑張ろうと思っています」という。
明るい性格で、練習では大きな声を出して盛り上げるムードメーカー。「樟蔭中学は、しんどいときこそ、みんなで声出そうという感じでした。桜花も、周りから声をいっぱい出すチームなので、私もそこは(先輩たちを)マネしようと思っています」と、笑顔を見せる。
その桜花学園の先輩であり、昨年の「FIBA U16女子アジア選手権大会 2022」にも出場した田中こころ(3年)からは、「勝つ気で行ってこい!」と声を掛けられたとのことで、「昨年の試合を(映像で)見させてもらいましたが、田中さんの通用しているところがたくさんあったので、そこはとてもお手本になっています」という。
「(相手は)自分たちにはないサイズがあるので、シュートフィニッシュを工夫していきたいです。それと、センターのところを一人だけではなく、みんなで守る練習もしてきたので、そこも意識して。それに気持ちでも勝とうと思っています」と、金澤。世代屈指の点取り屋が、いよいよアジアデビューを果たす。
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