2023.07.15
「キャプテンは大変だけれど、楽しいなとも感じたので、また機会があったらやりたいなと思っていました。だから、(U19女子日本代表ヘッドコーチの)藪内(夏美)さんから言われたときはうれしかったですね」
今年2月に出場したWリーグ主催の「WリーグSUPERGAMES~4GENERATIONS~」に続き、再びU19女子日本代表のキャプテンを務めることとなった山本遥香(立命館大学2年)は、キャプテン就任の感想をこのように語った。
また、「プレーではヘッドコーチが言うことを率先してやって引っ張っていきたいです。中学や高校でキャプテンをやってる人たちが多く、みんなしっかりしているので、どちらかというと、まとめるというよりかは、自分自身の長所でもある明るい性格でチームを盛り上げる。ほかにも声を出すや伝達を早くするなどといった面でも頑張っていければいいかなと思っています」と、屈託のない笑顔も見せた。
実は山本、今回がバスケット人生ではじめてのキャプテンだという。それでも、本人の言葉通り、練習では積極的に声を出して、チームを引っ張っている姿が見られた。
立命館大学に属するため、普段の主戦場は関西にある。「関西の大学では、私の身長は高い方(178センチ)なので、インサイドでプレーすることも多いのですが、世界を相手にすると自分の身長では低くなるので、そういった点では3ポイントシュートを積極的に狙うことを頭に入れています」と、山本。他にも世界を相手にすることについて、「今回のU19代表のメンバーは180センチが最長身なので、かなり小さい。体のコンタクトはインサイド陣だけではなく、ガード陣も体の当たり合いが必要になってくるかなと思います」という。
「高校から大学1年生のときにプレーの幅がすごく広がって、大学1年生から2年生でも徐々に広がっていると感じています」と、山本はこれまでを振り返る。その中で、この1年間は、「(立命館大学の)野老稔監督からも、私の調子が悪いときなどに、『世界を目指すのならそれではダメだぞ』と言葉をかけてもらいました」と、U19女子ワールドカップを意識しながらバスケットに取り組んできた。
U18女子アジア選手権で「結構入ったことが自信になり、積極的に打つようになりました」という3ポイントシュートは、世界でもしっかりと決め切りたいと意気込む。開幕が間近に迫ったU19女子ワールドカップ。日本の明るく、頼れるキャプテンは、最後に力強く抱負を語ってくれた。
「日本を背負うということに選ばれた12人なので、プレッシャーや不安も少しはあるのですが、それより、このメンバーでできることが本当にうれしいです。緊張感よりは、今は楽しみのほうが強いです。粘り強いディフェンスや体張ってリバンドを取り切るなど、自分たちがやるべきことをしっかりやって勝ちにいきます」
取材・文=田島早苗
写真=伊藤大允
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