2023.07.12
7月15日にスペイン・マドリードで開幕する「FIBA U19女子バスケットボールワールドカップ2023」。大会に向けて7月9日から11日にはU19女子日本代表の第3次強化合宿が行われ、都野七海(トヨタ紡織サンシャインラビッツ)も最終調整に励んだ。
昨年に開催された「FIBA U18女子アジア選手権大会2022」では3位で表彰台に上がった日本。都野は、前回覇者・中国とのグループステージで11得点をマークし勝利に貢献。惜しくも準決勝で中国に敗れ、決勝進出とはならなかったが、自身初の日本代表の国際舞台で確かな爪痕を残した。
今回の合宿の雰囲気について尋ねられると、「前回に比べてコミュニケーションも取れていて、良い雰囲気でできたと思います。先輩方が盛り上げてくれたり、いろいろとアドバイスをしてくれたりしています」と答えた都野。チームとして特に意識していることは“リバウンド”と明かし、「自分たちはシュートを打たれた時に見てしまっていることが多く、その間にリバウンドに入られてしまうので、まずは体を当ててからリバウンドを取りに行くことを今徹底しています」と、海外選手との体格差対策に取り組んでいるとした。
この春に大阪薫英女学院高校を卒業し、アーリーエントリーでWリーグデビューを果たすなど、前回のアジアカップから大きく環境が変わった。「Wに入ってからボールマンプレッシャーやローテーションの際のコミュニケーションなどディフェンスの部分ですごく指摘されることが多くなりました。高校では間に合っていても、Wリーグでは展開が速いので一瞬の判断が大事になるのだと感じています」と、新たな課題も見えたと語る。また、フィジカル面でも徹底した肉体改造に取り組んでいるようで、今大会はその成長ぶりを証明する舞台にもなる。
代表チームではベンチスタートとなる都野。途中出場のガードとして、試合の流れを変えるという難しい役割を任されているが、「気を引き締めることはもちろん、調子の良い選手、悪い選手が試合によって違ってくるのでしっかり見極めていきたいです」と話した。個人としては、「チームプレーを大切にするなかで自分のプレーをどう生かすのかが今の課題」とし、「体格が小さくても体を当てることを嫌がらず、自分から積極的に当たりたい。スピードでは負けないと思うのでそこを生かして展開の速いバスケットができたら」と自身の強みを語った。
先日、U19男子日本代表が最高成績のベスト8に勝ち進んだことも刺激になったそうで、「今までの最高記録である4位を超えること」と今大会の目標を口にした。「自分の持ち味を出しながら、まずは目の前の1戦1戦を大事に戦っていきたいです」と話す都野は、メダル獲得に向けて頼もしい姿を見せてくれるだろう。
開催期間:2023年7月15日(土)~7月23日(日)
開催地:スペイン・マドリード
組み合わせ:
【グループA】アルゼンチン、スペイン、オーストラリア、フランス
【グループB】マリ、ドイツ、チャイニーズ・タイペイ、アメリカ合衆国
【グループC】日本、リトアニア、ブラジル、イタリア
【グループD】エジプト、カナダ、中国、チェコ共和国
スケジュール(予定):
7月15日(土) 日本 vs イタリア (日本時間 18時45分試合開始)
7月16日(日) ブラジル vs 日本 (日本時間 21時15分試合開始)
7月18日(火) 日本 vs リトアニア (日本時間 21時15分試合開始)
7月19日(水) ラウンドオブ16
7月21日(金) クォーターファイナル・順位決定戦
7月22日(土) セミファイナル・順位決定戦
7月23日(日) ファイナル・順位決定戦
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